きょう26日のフジテレビのドキュメンタリー番組『連続ドキュメンタリー RIDE ON TIME』(毎週金曜24:55~ ※関東ローカル)では、V6の特集を放送する。

  • (左から)三宅健、森田剛、岡田准一=フジテレビ提供

坂本昌行、長野博、井ノ原快彦の年上3人からなる「20th Century」(通称トニセン)と、森田剛、三宅健、岡田准一の年下3人からなる「Coming Century」(通称カミセン)で構成されているV6。最年長の坂本と最年少の岡田の年齢差は9歳。デビューまでのキャリアも異なる彼らは、それぞれが自分の得意分野で個性を発揮し、活躍の場を広げてきた。

岡田が芸能界入りしたのは14歳の時、バラエティ番組のオーディション企画がきっかけだった。若くしてデビューした岡田は、自分だけの武器を得ようと、武術や格闘技を習い始める。稽古を重ねるにつれその魅力にのめり込み、カリ、ジークンドー、USA修斗といった複数の武術や格闘技のインストラクター資格を取得、その道を極めている。岡田はその能力を生かし、映画『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』(近日公開)などで、自らアクションを構成し、主演としてだけではなくアクションをつかさどる役割を見事に果たした。2014年にはNHK大河ドラマ『軍師官兵衛』で主演を務め、また興行収入87億円を突破した映画『永遠の0』では、第38回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞、人気のみならず実力派俳優として類いまれな地位を築いている。

しかし、その一方で「もっとチャレンジできないのかなとか、そのあがきみたいなのがずっとある。本当にやれたのか、のめり込めたのか、狂えたのか、孤独でいれたのかとか。そういう物づくりの葛藤みたいなのが大きくなっていく。そこまで追い込めているのか、とか、そういう悩みはいっぱいあります」と胸の内を明かした。

森田は、16歳でデビューした当時について「思いが違いますからね。僕ら(カミセン)と上の3人(トニセン)は。僕らは何も考えないで、楽しけりゃいいやって感じでやっていたから。その差は大きいですよね」と話す。時にはヤンチャな振る舞いで、年上3人の手を焼かせることもあったという。

そんな森田は2005年に、劇団☆新感線の舞台『荒神~AraJinn』で初主演を務め、舞台の魅力に目覚める。その後も、蜷川幸雄氏や宮本亜門氏の舞台や名だたる演出家が手掛ける舞台に主演。その圧倒的な演技力と際立った存在感で、俳優としての評価を不動のものとしている。そんな個人での活動について森田は「俺は舞台が好きだからやるんですよね」と語る。

グループ最年長の坂本は、三宅のことを「6人の中で結構いろんなことを考えているのは健だったりするんですよ」と語る。三宅はデビューして10年たった頃から、自ら手話を学び始めた。きっかけは10周年を記念して行った握手会だという。1日数千の人と握手をしたその場で起きたことを「本当に一瞬の出来事なんですけど、その時にろう者の女の子がいて、手話で話しかけてくれたんだけど、僕は何て返したらいいかわからなくて、言葉を発することができなくて」と振り返り、「ファンの人に何も返せなかったっていうのは、すごい自分の中では心残りだったので。気になっていて、引っかかっていて。で、勉強してみようかなと思って」と語った。

そこから3年ほど区の講習会に通い続け、手話を習得。2014年からNHK『みんなの手話』のナビゲーターを務めている。また2018年にはNHK『みんなで応援! ピョンチャン2018 オリンピック』『みんなで応援! ピョンチャン2018 パラリンピック』のメインパーソナリティーに選ばれた。15年前の一瞬の出来事を自らの信念に変え、着実に体現している。

25年という歩みの中で磨き上げた個の輝き。それらが、V6を唯一無二のグループへと進化させている。おのおのがたどってきた、たゆまぬ努力と挑戦の軌跡に迫る。

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