米NVIDIAは2月24日(現地時間)、2021年第4四半期(2020年11月~2021年1月)と2021年度の決算を発表した。これによると、1月31日に終了した第4四半期の売上高が50億ドルとなり、前年同期比61%増、前四半期から6%増という過去最高の結果を記録。ゲーミング領域とデータセンター領域の両方で大きく収益を伸ばしたとしている。
2021年度の通年売上高は過去最高の166.8億ドルとなり、これは前年同期の109.2億ドルから53%増加。これらの結果について同社CEOのジェンスン・ファン氏は、「アクセラレーティッドコンピューティングにおける当社の先駆的な取り組みによって、ゲームが世界で最も人気のあるエンターテインメントになり、スーパーコンピューティングがすべての研究者のために民主化され、AIがテクノロジーにおいて最も重要な力として台頭してきた」と述べ、NVIDIAのGPU製品が多岐にわたって存在感を発揮していることについて言及した。
この年、NVIDIAはゲーミング領域ではGeForce RTX 3000シリーズを展開してきた。これについては、「GeForce RTX 3000シリーズの需要は驚異的。ゲーマーがレイトレーシング、DLSS、AIなどの新機能にジャンプアップしていくことで、大きなアップグレードサイクルが始まった」と評価。
また、スーパーコンピューティング領域やデータセンター向けの製品として、Ampereアーキテクチャを採用する拡張カード「NVIDIA A100」の提供も始まっている。「当社のデータセンター用GPUは、クラウドサービスプロバイダなどで強力な立ち上がりを見せている。世界中の企業がNVIDIAのAIを適用し、産業を変革している。まさにいま、あらゆる産業に"スマートフォンが到来した瞬間"を見ています」と述べており、大きなパラダイムシフトの訪れを表現している。
この他、買収したMellanoxやArmにも言及。「Mellanoxはデータセンター全体に拡大中。Arm社の買収も順調に進んでおり、エコシステム全体に新しく莫大な機会を生み出すことになるでしょう」と締めくくっている。