JSKパートナーズはこのほど、投資家を対象とした「コロナ禍での投資開拓」に関する調査結果を発表した。同調査は1月25日、全国の投資家1,055人を対象に、インターネットで実施した。

  • 新型コロナウイルスの影響で投資額に変化はあったと回答した人は4割

自身が投資している投資商品について聞くと、「株式投資」(73.7%)が最も多く、次いで「投資信託」(45.5%)、「外貨預金」(22.4%)、「不動産投資」(20.8%)と続いた。

新型コロナウイルスが猛威をふるった2020年から2021年にかけて投資額を変えたか尋ねたところ、53.3%が「現状維持」、36.0%が「増やした」、10.7%が「減らした」と答えた。

投資額を「現状維持」していた理由としては、「損失もないので現状維持」(40代/女性/東京都)、「コロナ後を期待して戻ると思ったから」(50代/男性/東京都)、「コロナが落ち着くまで静観する」(50代/男性/神奈川県)などが挙げられた。

投資額を「増やした」理由としては、「株が下がって買い時だったから」(20代/女性/東京都)、「コロナ終息後の値上がりを期待」(40代/男性/福岡県)といったものが多かった。一方、投資額を「減らした」理由は、「リスクが高いと判断したため」(30代/男性/千葉)、「手元に資金残しておきたいから」(50代/女性/兵庫県)などがあった。

新型コロナウイルス関連の経済支援策を利用したか尋ねたところ、35.4%が「はい」と答えた。

  • 新型コロナウイルス関連の経済支援策を利用しましたか

どの支援策を利用したか聞くと、「持続化給付金」(44.0%)が最も多く、次いで「家賃支援給付金」(23.6%)、「ものづくり・商業・サービス補助金」(21.2%)、「小規模事業者持続化補助金」(17.2%)、「雇用調整助成金」(14.8%)となった。

これらの支援策を利用した投資家は、どの程度の資金融資を受けたのか質問したところ、最も多い回答は「100万円未満」(41.8%)だった。次いで「100万円以上200万円未満」(17.4%)、「200万円以上300万円未満」(17.2%)、「300万円以上400万円未満」(11.8%、「500万円以上」(7.5%)、「400万円以上500万円未満」(4.3%)となっている。

  • 新型コロナウイルス関連の経済支援策、どの程度の資金融資を受けましたか

2021年に入ってからの日経平均株価の上昇によって自身の投資スタイルを変えたか尋ねると、45.6%が「特に変化はない」と答えた。「投資額を増やした」「投資額を増やす予定」は3割を超えている。「投資額を減らす」「減らす予定」は約1割と、攻めの姿勢を維持している投資家が多いことがわかった。

  • 2021年に入ってからの日経平均株価の上昇によってご自身の投資スタイルを変えましたか

「投資額を増やした」「投資額を増やす予定」「投資商品を追加・変更した」と回答した投資家に、どの程度投資額やを増やすか尋ねたところ、「100万円未満」(27.3%)が最も多く、次いで「200万円以上300万円未満」(22.1%)、「100万円以上200万円未満」(21.4%)、「300万円以上400万円未満」(12.7%)、「500万円以上(12.7%)と続いた。

投資額を増やした商品について聞くと、最も多い回答は「株式投資」(66.2%)だった。次いで「投資信託」(28.4%)、「不動産投資」(18.3%)、「事業投資」(14.4%)、「債券」(12.5%)、「外貨預金」(7.9%)、「金」(7.0%)となっている。