自宅でパソコンを使う機会が増えると、思った以上に電気代がかさんでしまうことがあります。時期によっては電気代が高騰してしまうため、できるだけコストを抑えたいですよね。本記事では、1カ月にかかるパソコンの電気代や節約方法などを紹介します。
パソコンの電気代は1カ月でどの程度かかる?
パソコンにかかる電気代は、パソコンの種類や製造年代、ディスプレイの数などによって異なる点を押さえておきましょう。ここでは、パソコンの種類ごとに必要となる電気代の目安を紹介します。
ノートパソコンの場合
ノートパソコンを使う場合の電気代目安は、1時間あたり約0.4~2円となります。1カ月に20日使用した場合、電気代の目安は下記の通りです。
1日の使用時間 | 1カ月間の電気代 |
1日3時間使用 | 約24円~120円 |
1日6時間使用 | 約48円~240円 |
1日8時間使用 | 約64円~320円 |
使用時間はもちろん、製造年やハードディスクの種類などによって電気代が左右されます。
外付けディスプレイをノートパソコンにつないだ場合
ディスプレイの消費電力は10~40W程度。ディスプレイをノートパソコンにつなぐことで、1時間あたりの電気代は約0.27~1.08円加算されます。1カ月に20日使用した場合、ディスプレイにかかる電気代の目安は下記の通りです。
1日の使用時間 | 1カ月間の電気代 |
1日3時間使用 | 約16円~65円 |
1日6時間使用 | 約32円~130円 |
1日8時間使用 | 約43円~173円 |
モニターの大きさや仕様、製造年などによって消費電力は異なります。
デスクトップパソコンの場合
デスクトップパソコンの場合、1時間あたりの電気代目安は約1.2円~2.5円。1カ月に20日使用した場合、電気代の目安は下記の通りです。
1日の使用時間 | 1カ月間の電気代 |
1日3時間使用 | 約72円~150円 |
1日6時間使用 | 約144円~300円 |
1日8時間使用 | 約192円~400円 |
パソコンの性能、ディスプレイの性能によって、電気代は変わります。
ディスプレイを増やすと電気代も上がる
デュアルモニターを使用するなど、ディスプレイを増やしてPCを使う人も多いです。しかし、ディスプレイを増やすと電気代も上がる点には注意しましょう。
パソコンの電気代を判断する方法
パソコンの電気代がどの程度かかるのかはパソコンの機種ごとに異なり、一定ではありません。電気代を判断するために、見るべきポイントを紹介します。
ワット数に左右される
電力料金の目安単価は27円/kWh(税込)ですので、パソコンの1時間あたりにかかる電気代は消費電力(ワット)÷1,000×27で計算します。
例えば、消費電力が10ワットであるパソコンの場合、1時間あたりの消費電力は0.27円です。パソコンだけでなくディスプレイにも電気代がかかる点に注意してください。
待機電力に注意
待機電力とは、コンセントに接続されたパソコンやモニターが、電源の切れているいわゆる待機状態でも消費する電力のことです。古い機器ほど待機電力がかかりがちですが、新しい機器は低く抑えられています。
パソコンの電気代がかかるタイミング
パソコンの電気代は一定ではなく、タイミングによって変動します。パソコンに電気代がかかるタイミングはいつなのか判断するために、見ていきましょう。
起動・終了時に使用する電気量が多い
パソコンは起動時と終了時に、大きく電力を消費します。短時間で終了と起動を繰り返すことは、電力消費量が大きくなって、電気代がかさんでしまう原因です。
使用するディスプレイが増えるとともに電気料金も増加
使用するディスプレイを増やせば増やすほど、増やした機器の分だけ消費電力は増えます。ディスプレイを増やすと作業効率が上がる分、電気代の負担も上がる点を理解したうえで使いましょう。
待機電力も発生している
パソコンの電源が切れていてもコンセントにつないでいると、わずかながら電力を消費しています。新しいパソコンやモニターの場合は省電力化されており、待機電力が低く抑えられていますが、ゼロではありません。
また、スリープ時にはシャットダウン時よりも多くの待機電力が発生しています。
スリープ時の電気代
スリープとは、PCメモリに作業内容を一時的に保存して、すばやく操作に復帰できるように低消費電力状態で待機する機能のことです。中断時間がおよそ90分以内であれば電源を切るよりスリープの方が、消費電力量が低いことがわかっています。
パソコンの電気代はこうやって節約しよう
工夫次第でパソコン使用にかかる電気代は節約可能です。そこで、パソコンの電気代を節約するために役立つポイントを紹介します。
シャットダウンよりスリープを活用する
スリープでは待機電力は多めにかかりますが、起動・終了にかかる電力は抑えられます。90分以内の短時間の離席であれば、シャットダウンよりはスリープを使った方が全体の消費電力は少ないです。 昼休みなど一時的な中断であれば、スリープを活用しましょう。
ノートパソコンを使用する
デスクトップパソコンに比べるとノートパソコンの方が、消費電力が少ないです。ノートパソコンにモニターを接続したとしても、デスクトップパソコンよりも消費電力は少なくすみます。できるだけ電気代を抑えたいなら、ノートパソコンを使うのがおすすめです。
できるだけ新しい機種を使用する
パソコンは年々節電効果が高くなっています。新しいパソコンは動作が軽いだけでなく、節電できる仕様です。仕事の効率を上げられるうえ電気代も抑えられますので、できるだけ新しい機種を使用するといいでしょう。
明るさを調節する
ディスプレイを最も明るい状態にしておくと、消費電力は高いです。明るさ(輝度)を調整するだけで消費電力は少なくなり、電気代を抑えられます。見づらいほど暗くする必要はありませんが、問題ない範囲でディプレイの明るさを抑えるといいでしょう。
省電力モードを使う
WindowsでもMacでも、省電力モードがあるので活用しましょう。Windowsなら省電力オプション、Macなら省エネルギー機能で設定できます。
活用することで自動的にパソコンの消費電力を抑えられ、電気代の負担を軽くできるでしょう。
工夫して電気代を抑えよう
パソコンの電気代は、機種や製造年、ディスプレイの接続有無などによって大きく異なります。デスクトップパソコンよりはノートパソコンの方が消費電力が少ないので、節電したいならノートパソコンを活用しましょう。接続するディスプレイが多いほど消費電力も多くなり、電気代も高額になります。また、新しいパソコンほど省電力機能が優れていますので、電気代を抑えたいならできるだけ新しいパソコンを使うのがおすすめです。
パソコンを使う時には、起動・終了時にたくさんの電力が使われます。90分以内の短時間の離席ならスリープ機能を活用するといいでしょう。
明るさを調節することや省電力モードを活用することなど、使い方で節電に役立つ方法は多いので、うまく活用してパソコンの電気代を抑えながら使っていきましょう。