リスクモンスターは2月19日、第8回「離婚したくなる亭主の仕事」の調査結果を発表した。調査は1月19日~20日、20~49歳の既婚女性600名を対象にインターネットで行われた。
調査によると、「夫の仕事に対して不満がある」人は43.0%。夫の年収別に不満の有無を集計したところ、「300万円未満」(63.6%)が最も高く、次いで「300万円以上400万円未満」(58.0%)、「400万円以上500万円未満」(48.6%)と続き、夫の年収が低いほど妻の不満が高くなる傾向がうかがえた。
そこで、「夫の仕事を原因とする離婚意識の有無」を調査したところ、およそ10人に1人(11.5%)が「夫の仕事が原因で離婚したい」と考えていることが明らかに。その割合を夫の年収別に集計すると、「300万円未満」「300万円以上400万円未満」(ともに18.2%)が最も高く、次いで「400万円以上500万円未満」(17.8%)となった一方、「年収500万円~600万円」では2.1%と低く、500万円を境に離婚意識が大幅に低下していることがわかった。
また、妻の就業状況別に夫の仕事に対する「不満」「転職希望」「離婚意識」の有無を集計したところ、全てにおいて専業主婦よりも共働きの妻の方が高い回答率となり、自身が働いている分、夫の仕事に対してより不満を感じやすくなっていることが伺えた。
次に、「夫の仕事に不満がある」と回答した理由について尋ねたところ、「給料が低い」(74.0%)が7割を超え、次いで「残業が多い」(35.3%)、「福利厚生が不十分」(22.5%)と続いた。
夫の年収別に見ると、「給料が低い」は「300万円未満」では9割以上の回答率となっており、非常に強い不満となっていることが明らかに。一方で、夫の年収600万円を境に給料に対する不満の割合は半数以下となり、年収1,000万円以上では0%となっていることから、年収600万円と1,000万円というラインが不満解消の一つの目安であることが読み取れた。
他方、「残業が多い」という不満理由に関しては、1,500万円以上を除くすべての年収層で上位に選ばれており、年収にかかわらず妻は夫の残業の多さに不満を持っていることがうかがえた。
また、昨今の社会情勢下において急速に進むテレワークについて「テレワークが少ない/実施していない」「テレワークが多い」という不満理由について「不満」「転職希望」「離婚意識」との相関性をみると、いずれも「テレワークが少ない」という不満よりも「テレワークが多い」という不満の方が多く、テレワークによって夫が家にいることに対して不満を抱えている様子がうかがえる結果となった。