女優の優香が、フジテレビのバラエティ番組『志村友達』(毎週火曜24:55~)に、3月2日・9日の2週にわたってゲスト出演する。

  • (左から)大悟、優香、柴田英嗣=フジテレビ提供

優香が志村けんさんのコント番組に初めて出演したのは『Shimura X天国』の1999年4月28日放送回。志村さん扮する社長が営む志村運送の従業員役として登場した。以降、優香は『志村笑!』(13年10月~14年3月)まで、15年にわたり、フジテレビ深夜帯の志村さんの冠番組にレギュラー出演し続け、ラーメン店や喫茶店などさまざまな業種を舞台に、主に志村さん扮する男性の妻という役どころで出演してきた。

スペシャル番組でも、『志村けんのバカ殿様 超豪華!!21世紀スペシャル!!』(01年1月5日)に初登場してからは、『志村けんのだいじょうぶだぁ 春だ祭りだSP』(16年3月15日)まで、こちらも15年にわたり毎回出演。延べ17年にわたり、ザ・ドリフターズのメンバーを除いて、志村さんにとってコントで最も多く共演した相棒の1人だ。

優香にとって、志村さんの名前を冠した番組に出演するのは、『志村けんのだいじょうぶだぁ 春だ祭りだSP』で志村さんが“いいよなオジサン”に、優香が電車の乗客に扮したコントに出演して以来、今回が約5年ぶりとなる。

『志村友達』の収録が始まり、早速、優香が登場するとMCの大悟は「レギュラーになってほしい」とラブコール。柴田英嗣は「優香さんのVTRの素材には困りません」と会釈する。

これまで志村さんとのコントで、「やってないことはないんじゃないかというくらい」と自身で振り返るほど、さまざまな役に扮してきた優香。VTRでは志村運送のドタバタな日常劇や、志村さんと優香がカップルに扮して終電を逃したあとの一幕を描くコントに、志村さんと優香が母親を探してさすらう貧乏親子に扮する名物コントなどが蔵出しされる。

さらに、「このおじさん、変なんです!」と日本で1番口にしてきた優香が、思わず抱腹絶倒する“変なおじさん”のコントも登場する。

収録では、VTRを見ながら優香が涙を浮かべる事態に。しかし、その涙は笑って笑って笑いすぎての涙だった。コントのほか、当時の優香と志村さんとの裏話や、優香が見た志村さんの素顔など、貴重なトークも満載となっている。

収録を終えた優香は「本当に楽しくて、あっという間に終わっちゃったな、という感じです。私が志村さんとお仕事をさせていただいた17年だけでもVTRは、まだまだたくさんあるのだろうなと思って、なつかしくて、もっともっと見たくなりました」と感想をコメント。

「17年と聞くと、とても長く感じるのですが、つい最近のような気がするねって、収録が終わった後、番組のスタッフの方ともお話をしたんです。昔は毎月フジテレビに来て、あそこのスタジオに行って、志村さんたちと収録して…というのが、本当に昨日のことのようで、今でもヒョイッと志村さんが出てくるんじゃないかという気がします。ただ一方で、すごくなつかしいというのもあって、何とも言えない複雑で不思議な感覚ですね」と話す。

印象に残るコントを聞くと、「1つ選ぶのは難しいですね(笑)。私は仕事をしている志村さんしか拝見したことがないのですが、志村さんはすごく真面目な方で、1つのコントをとても丁寧に作られる姿が本当に印象的でした。カメラの撮り方もそうだし、コントで使う道具やご自身のカツラもそうだし、1つ1つにこだわられて。でも同時に、おそらく全員が言うと思うのですが、志村さんはとってもシャイ(笑)。だからこそ、コントで扮装して色んな役がやれて楽しかったんじゃないかなって思うんです。自分の中でバランスを取るということではないのですが、シャイでいらっしゃるからこそ、違うキャラクターを思いっきり演じるという風にされていたんじゃないかなって、私の勝手な想像ですけれど、そんな気がします」と、長年相棒を務めたからこその視点で語る優香。

そして、「志村さんって、どの時代のVTRを見ても、カツラをしているから見た目が変わらないんですよね(笑)。それだけでなく、どの時代のコントでも、志村さんが一番動いたり、やることが多かったりして、ずっと変わらずパワフルでいらっしゃって、本当にすごい方だなと改めて感じました。そして、VTRを見ていて『このオチ、覚えている!』というコントもとても面白くて、何度でも楽しめるというのも、本当にすごいことだと思います。ぜひ皆さんも笑って楽しんでください」と呼びかけた。

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