2回目の緊急事態宣言の中、ようやく新型コロナウイルス感染拡大の第3波が収まる気配を見せ始めた昨今。PCR検査の陽性者数を取り上げて解説するメディアに注目をしている人も多いことだろう。陽性者の数が減っていても、重症者の数は思うように減少せずに、コロナウイルスとの闘いの終息はまだ先が見えそうにない。今回は、世間ではPCR検査にどのような意識を持っているのかをマイナビニュースの会員506名にアンケート調査を行った。
新型コロナウイルスで注目される「PCR検査」のPCRの意味とは?
PCR検査とは、ポリメラーゼ(Polymerase) 連鎖(Chain) 反応(Reaction)の略語で、検査したいウイルスの遺伝子を専用の薬液を用いて増幅させ検出させる検査方法のことをいう。鼻や咽頭を拭って細胞を採取して検査し、感染してから発症する数日前より検出が可能になる。
「PCR検査」という言葉と正式名称の認知度
認知度
- 「知っている」(96.2%)
- 「知らない」(3.8%)
言葉自体の認知度は、さすがの高さといえるが、その意味についてはどうだろうか。
正式名称の認知度
- 「知っている」(25.7%)
- 「知らない」(74.3%)
何かの略語とまでは気がついていても、何の略語でまで知っている人は少なかったが、専門性の高い用語であるにも関わらず全体の4分の1が知っていたことは、やはり関心が高いことを裏付けているだろう。
「PCR」の意味を知った経緯
インターネットで調べた
- 「ネットで調べた」(男性65歳/金融/営業関連)
- 「ネット検索」(女性41歳/電気・電子関連/メカトロ関連技術職)
テレビのニュース解説で知った
- 「以前にニュース番組で解説しているのを聞いた」(51歳男性/プラント・エンジニアリング/その他技術職)
- 「テレビニュース」(37歳女性/ソフトウェア・情報処理/事務・企画・経営関連)
年齢男女問わずに一番多かった回答が、インターネットで調べたという回答だった。次に多かったのは、テレビのニュースやニュース解説で知ったという人だった。
- 「略語はすべて調べるから。意味がわからないで使うことはできない。」(52歳男性/サービス/メカトロ関連技術職)
- 「テレビなどでPCR検査のことが報じられるようになったころに、意味を知りたくてネットで調べた」(59歳男性/総合商社/事務・企画・経営関連)
- 「当初からニュースでも説明がなかったのでPCRで検索した。」(58歳男性/不動産/営業関連)
自ら調べた人の中には、積極的にアプローチした人もいた。
インフルエンザの検査で知った
- 「インフルエンザの検査で知った」(38歳男性/電気・電子関連/・運輸・設備関連)
意外に多かった回答が、インフルエンザに関連するもの。ちなみにインフルエンザはPCR検査ではなく、抗原検査を使用することが多く、これはPCR検査に比べて、検出率は劣るが特別な検査機器を必要としないことから速やかに判断が必要な場合等に用いられることが多いためだという。
医療従事者から聞いた
- 「医療従事者だから病院で学んだ」(25歳女性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
- 「奥さんが看護師なので聞きました」(36歳男性/農林・水産/建築・土木関連技術職)
本人が医療従事者ならば知っていて当然だが、身近な家族が医療従事者なら、より気になるところで知っておきたいと思うことだろう。
「PCR検査」アンケートまとめ
新型コロナウイルス感染拡大は、命に関わる大問題なので関心をもつ人が多く、なおかつ、ウイルスに感染しているかどうかの判定に使用される検査についての関心度も高いことがわかった。世界ではワクチンが承認され、すでに接種が始まった国もあり、日本でもワクチンの接種が始まった。
ただ、ワクチン接種が可能になったからと気を緩めることなく、今まで通りにマスクやこまめな手洗いなどの習慣を続けることが大切だろう。
調査時期: 2021年1月29日~2021年2月1日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 506人
調査方法: インターネットログイン式アンケート