セイコーウオッチの高級時計ブランド「グランドセイコー」から、新たなレギュラーモデルとなる「Heritage Collection Series 9(SLGH005)」が登場する。発売は3月6日、価格は104万5,000円(税込)。

  • <グランドセイコー> Heritage Collection Series 9(SLGH005)

    <グランドセイコー> Heritage Collection Series 9(SLGH005)

グランドセイコーが掲げる「デザイン文法」は1965年に確立され、今回の「Series 9」は進化した新しいデザイン文法によって導かれているとする。光をコントロールする造形や、時計としての本質的な視認性、装着性の進化を目指したものだ。

ステンレススチール製のケースは、ザラツ研磨の鏡面とともに繊細な筋目で仕上げ、光の陰影と、そこにうつろう柔らかな光の階調を描いた。ダイヤルでは、深い溝を刻んだ立体的なインデックスと強いコントラストを形成する時分針によって、視認性を高めている。

  • <グランドセイコー> Heritage Collection Series 9(SLGH005)

    <グランドセイコー> Heritage Collection Series 9(SLGH005)

文字板の紋様は「白樺」を表現したもの。グランドセイコーの機械式時計は岩手県の製造拠点「グランドセイコースタジオ雫石」で作られているが、その近くは日本有数の白樺群生地であり、林立する白樺が重なる奥行きは神秘的な光景を見せる。その様子を、大胆な型打模様と繊細なカラーリングによって、文字板に示した。

  • <グランドセイコー> Heritage Collection Series 9(SLGH005)
  • <グランドセイコー> Heritage Collection Series 9(SLGH005)
  • 文字板、インデックス、時分針に注目

自動巻きの機械式ムーブメント「キャリバー 9SA5」は、2020年に投入された毎時36,000 振動というハイビート仕様(機械式時計でよく見られるのは28,800振動で、振動数が多くなるほど精度を出しやすい)。約80時間のパワーリザーブを備え、独自の機構によって薄型化も実現した。シースルーのケースバックからはキャリバー 9SA5の動きをながめられ、雫石川の流れをイメージしたストライプ模様の「雫石川仕上げ」を施している。

  • <グランドセイコー> Heritage Collection Series 9(SLGH005)

    シースルーバックからのぞく自動巻きの機械式ムーブメント「キャリバー 9SA5」

ケースサイズは外径40×厚さ11.7mm、ブレスレット素材はステンレススチール、風防は内面無反射コーティングのサファイアガラス、防水性能は10気圧。