ダイキン工業は2月19日、ポータブルエアコン「Carrime」(キャリミー)の次世代モデルの開発を検討していることを発表した。既存モデルのユーザーの声を反映し、自宅など屋内での利用に向く「おうち用」と、車中泊やキャンプなど屋外での利用に向く「アクティブ用」の2ラインアップへの拡大を見込む。今後、同社の製品開発プロジェクトサイト「DAIKIN LAUNCH X」やクラウドファンディングサイト「Makuake」で製品化に向けて詰めていく。具体的な製品の仕様や発売日は未定。
Carrimeは、キッチンカウンターやデスクの足元などに置き、体に冷風を当てて涼しさをもたらす“卓上エアコン”というコンセプトのポータブルエアコン。同社としては初めてユーザー参加型の製品開発プロジェクトで誕生した。好きな場所に置くだけで使える手軽さや、オシャレな小型軽量デザインが注目され、クラウドファンディングではわずか10日間で目標を達成するなど、華々しいスタートを切ったことで話題になった。数量限定で店頭販売したものもすぐに売り切れ、現在では完売となっている。
ダイキン工業が購入者の利用状況を調査したところ、家庭内で使っている人だけでなく、車中泊やキャンプなど屋外で利用している人もいることが判明。このデータをもとに、次世代モデルは「おうち用」と「アクティブ用」の2ラインアップへの拡大を検討しているという。
ラインアップの拡充と合わせ、機能やデザインの改良も実施する。大きな変更点として、冷涼感・風量・運転音のバランスやデザインを挙げている。
Carrimeは、運転時の騒音がかなり大きいことや、シンプルさを追求したことで操作や機能が最小限に抑えられていたこと、冷却効率を高めるための排気ダクトなどが付属していないことなど、使用にあたって不満が感じられた。これらの不満点の改善を期待したい。