働く女性を後押しするべく、さまざまな環境整備に取り組んでいる企業も多いと思いますが、育児と仕事を両立しながら、安心して働くことのできる職場とはどんな職場なのでしょうか?

その答えとなる一つが、いおりさん(@iori_ichikanika)が投稿したこちらのツイートにあります。

上司は悪阻中の私に「大丈夫?」じゃなくて「そろそろ帰る?」って、1日に数度聞いてくれる。
正直いつも限界ギリギリだから本当に助かる。
人は「YES」の方が言いやすいから「大丈夫?」だとつい「はい」って言って無理しちゃう。
「帰る?(もしくは帰れw)」だと「はい」で帰れる。
神かと思うよ…
(@iori_ichikanikaより引用)

現在妊娠中で悪阻がひどい中、2人の娘さんの育児と家事、そして仕事をこなしていらっしゃるいおりさん。3人目とはいえ、悪阻は何度経験しても辛いですよね。そんな時に、「そろそろ帰る?」と聞いてくれる上司がいたら、どれだけ気持ちも体も救われることか……。

そんな優しい上司さんに、「すばらしい上司さんですね」「こういうのが本当の気遣いだよなぁ」「気遣いの神」「こんな人の部署でいつまでも働きたい!」と称賛の声が。また、「あ、そっか!私もそうしよーっと!」「これ私も見習っていこう…訴えかける顔確かに質問の仕方で全然違う」という人も目立ち、気遣いの輪が広がっていく様子が感じられました。

さて、未だに、育児をしながら働く女性に対する理解が進まない職場も多い中、いおりさんの職場は、とても居心地のいい職場のようですね。いおりさんにお話を伺いました。

―― いおりさんの職場は、気遣いができる方が多いように思いますがなぜなのでしょうか?

いおりさん:「気遣いができる方が多いのは、実際にご自分も妊娠出産をして働いている女性が多いこと、男性も育児家事にかなり積極的(日本の平均と比べると、という意味ですが)な男性が多いことが原因かと思います。 男性で育休数週間とる方もいますし、フルタイム共働きが多いので、子供の熱で男性も当たり前のように休みます。 幸運にも、少し上の世代(40代)の出世コースにいる男性にそういう姿勢の人が多かったことで、自然と根付いてきているのかなと感じます」

―― 今回の投稿が話題になったことについて、率直な感想を聞かせてください。

いおりさん:「それだけ、妊婦時代に苦しんだ人が多いのかなと感じました。自分は辛かったから羨ましい、とか、そうであればいいな、とか、その経験の上で、次の世代の妊婦たちが辛い思いをしないようにこういう声掛けをしようと感じて下さっている人が多いのではないかと感じ、皆様の優しさに嬉しくなりました。『妊婦様』などと言われる横暴な方も話題ではありますが、ほとんどの働く妊婦は『迷惑をかけて申し訳ないから体力の限界まで働きたい』という気持ちと『無理してお腹の赤ちゃんに負担を掛けてはいけない』という気持ちの狭間で葛藤し、日々を過ごしていると思います。 そんな日々の中で、思いやりのある声掛けを頂けば、一生忘れませんし、恩を次の世代に送ろうと思います。 そうやって、子育てのしやすい社会が広がればよいなと願っています」


この投稿をきっかけに、働く女性への理解が世界中に広まるといいですね。