俳優の大和田獏が、東海テレビ・フジテレビ系ドラマ『その女、ジルバ』(毎週土曜23:40~)に、20日放送の第7話から出演。池脇千鶴演じる笛吹新の父・達郎を演じる。

年末年始で帰省する新を温かく出迎える達郎。役柄と同様に娘を持つ父親として共感することや、古希を迎え、いま新たに始めたことなどを語った。

  • 大和田獏(左)と池脇千鶴=東海テレビ提供

――『その女、ジルバ』の印象を教えてください。

ドラマを拝見していて、とにかく出演者の方々が素晴らしいなと感じていました。特に草笛光子さんは本当に相変わらずお綺麗でお元気ですしね。僕も途中からではありますが、このドラマへの出演できるのをとても楽しみにしていました。

また「年を取ることは悪いことではない」「元気が一番」というドラマのメッセージが、今の世の中に合っているなと思います。僕も古希を迎えて感じることがたくさんありますが「いつまでも前向きにいることが大切」というドラマの大きなテーマにとても共感しています。

――笛吹達郎のイメージをどう捉えて演じられましたか?

“典型的なお父さん”というイメージです。お母さんは少し気が強いけれど「かかあ天下」ということでもなく、締めるところはしっかり締める…といったところが良いですよね。達郎は子どもに対する愛情がとても深く、娘が心配で仕方がないお父さん。特に娘の新は1回結婚目前で傷ついて、その後も東京で1人頑張っているんですから、なおさらでしょうね。家族への想いの背景には、震災の苦労をみんなで乗り越えていく中で、人が人を思いやり支え合うことの大切さを身に染みて実感したことが関わっているのかな、と。

――娘(大和田美帆)を持つ父親として共感するところはありますか?

そうですね…。うちも一人娘で、かつ新と同じような年代なので、その点で共感するところも多かったです。達郎と同じように、父親は娘の幸せが一番大事ですからね。

――主演の池脇千鶴さんの印象はいかがでしょうか。

とにかく演技が抜群にお上手で、前々から素敵な女優さんだと思っていましたので、今回ご一緒できることを楽しみにしていました。実は、お会いした途端に池脇さんがまるで娘のように感じられて。それはやはり池脇さんがちゃんと心のこもったお芝居をされていて、それがこちらにも伝わるからだと思います。役の心の奥にあるものを「すっ」と表現されるのが上手な方だなと。役に入り込み、共演者をドラマの世界に引き込んでくださるので、変な言い方にはなりますが「非常にやりやすい」ですね。

――「娘に対してとても優しいお父さん」という役柄についてはどう思われますか?

『その女、ジルバ』の世界観の中に優しいお父さんが出てきたぞ、と見せておかないとね(笑)。世の中のお父さんは、たぶん皆さんこんな感じだと思います、特に娘に対してはね。

――ドラマに沿うと「70歳はまだまだ」ですが、大和田さんご自身は古希を迎えられてから新たに始められたことがありますか?

娘に勧められて、古希を迎えてからインスタグラムを始めました!それから、長期入院している子どもたちに向けて歌などを配信しているボランティア団体に娘と参加して朗読をしました。僕は朗読が好きで、いつか様々な場所に出向いて家族や子どもたちに物語を聞いてもらうような「お話おじさん」になりたいと思っていたんです。機会があって参加したボランティア活動がとても楽しかったので、今後も続けていきたいなと思っています。

ボランティア活動のように、この年になっても知らないことはたくさんあるなと思いますし、自分から進んで周りに目を向けることは大事だと思っています。特に今のご時世の中で、見えていなかったものが見えてきて、僕にも何かやるべきことやできることがあるのだな、と感じています。やはり僕は役者なので、体力、記憶力が持つまで、役者の本分を尽くしたいと思っていますね。

――今後も元気でいるために、何か気をつけていることはありますか?

最近お酒を減らしたのと、あとは運動をするように気をつけています。例えば速足でウォーキングを50分~1時間ぐらいしているのですが、気分転換にもなり楽しいですね。

――視聴者の皆様にメッセージをお願いします。

あまり出番は多くはありませんが…(笑)親子の情愛、娘を思いやる気持ちを汲み取っていただけたらうれしいなと思います。