「第75回毎日映画コンクール」授賞式が17日に東京・めぐろパーシモンホールで行われ、TSUTAYAプレミアム映画ファン賞・日本映画部門に選ばれた映画『ミッドナイトスワン』の森谷雄プロデューサーが登場した。
同賞は毎日新聞社とスポーツニッポン新聞社などが主催している映画賞。森谷プロデューサーは「映画ファン賞をいただけるなんてこんな光栄なことはないなと思っています。内田英治監督のオリジナル脚本を皆が信じて、スタッフキャストがとにかく一丸となって同じ方向を向いて作り上げた作品です。映画というのは観客の皆さんに届いて観ていただいて完成するものだと改めて実感する作品でもありました。本当に感謝しています」と喜びを表す。
内田監督は別の仕事で授賞式は欠席となったものの、手紙にて「今回は光栄な賞をいただきありがとうございます。『ミッドナイトスワン』が今までどれだけ多くの方々に支えられてきたのかと感じずにはいられません」と感謝。「作り手だけではなく、映画とは観客に育てられ成長するものだと改めて僕自身も勉強になり、映画と同じように成長させていただきました。そんな理由も含め、本賞の受賞は何よりも嬉しく思います。5カ月が過ぎた今も上映が続いております。支え続けていただいた皆様に心から感謝をしております」とコメントを寄せた。
第75回毎日映画コンクール 受賞結果
日本映画大賞:『MOTHER マザー』(大森立嗣監督)
日本映画優秀賞:『アンダードッグ』(武正晴監督)
外国映画ベストワン賞:『パラサイト 半地下の家族』(ポン・ジュノ監督)
男優主演賞:森山未來『アンダードッグ』
女優主演賞:水川あさみ『喜劇 愛妻物語』
男優助演賞:宇野祥平『罪の声』
女優助演:蒔田彩珠『朝が来る』
スポニチグランプリ新人賞(男性):上村侑『許された子どもたち』
スポニチグランプリ新人賞(女性):佳山明『37セカンズ』
監督賞:河瀬直美『朝が来る』
脚本賞:丸山昇一『一度も撃ってません』
撮影賞:西村博光『アンダードッグ』
美術賞:磯見俊裕、露木恵美子『ばるぼら』
音楽賞:渋谷慶一郎『ミッドナイトスワン』
録音賞:藤丸和徳、瀬川徹夫『アンダードッグ』
アニメーション映画賞:『魔女見習いをさがして』(佐藤順一、鎌谷悠監督)
大藤信郎賞:『音楽』(岩井澤健治監督)
ドキュメンタリー映画賞:『れいわ一揆』(原一男監督)
TSUTAYAプレミアム映画ファン賞・日本映画部門:『ミッドナイトスワン』
TSUTAYAプレミアム映画ファン賞・外国映画部門:『TENET テネット』
田中絹代賞:梶芽衣子
特別賞:大林恭子(映画プロデューサー)