パスワード管理ツール「LastPass」を提供する米LogMeInは2月16日(現地時間)、公式ブログを更新し、無料版アカウントでのポリシーを一部変更した。使用できるデバイスの種類や、サポート対応が変更される。
LastPassは、PCやスマートフォンなどのモバイルデバイスで利用できるパスワード管理ツール。これまでは無料プランでもさまざまなデバイスからアカウント情報を共有して利用できていたところ、今回の改変によって無料版で使用できるデバイスタイプを1つに限るとしている。
具体的には、今後はユースケースに応じて、ログイン情報を共有するデバイスのタイプを「コンピューター」と「モバイルデバイス」から選択する形となる。たとえば、アクティブなデバイスに「コンピューター」を選んだ場合、複数台のPC間でログイン情報を共有できるが、スマートフォンやスマートウォッチでは利用できない。一方で「モバイルデバイス」を選択すると、iPhoneやAndroid端末、スマートウォッチでログイン情報を共有できるが、PCでは利用できなくなる。
この変更は3月16日から実施を予定しており、無料版のユーザーはこの日以降の初回ログイン時、アクティブなデバイス種別を選択する機会がある。アクティブなデバイスを切り替える機会は3回あり、試すことで自分のユースケースにあったものを選べるという。
また、サポート対応も一部変更する。メールサポートはプレミアムプラン、またはファミリープランに限定されるようになり、無料ユーザーは使用できなくなる。今後はサポートセンター(24時間365時間利用でき、セルフヘルプリソースが充実したWebページ)の利用を推奨するとしている。
LastPassは、個人向けには無料プランの他に月額3ドルの「プレミアムプラン」、プレミアムライセンスが6つセットになった月額4ドルの「ファミリープラン」を用意している。