Qaseeは2月16日、「リモートワークの業務環境」に関する調査結果を発表した。調査は1月15日~21日、2020年4月の全国緊急事態宣言時および2021年1月の緊急事態発令後に週2回以上リモートワークをした20~49歳の一般社員(通常オフィス勤務)400名を対象にWebで行われた。

  • リモートワークを行うなかで感じたこと

    リモートワークを行うなかで感じたこと

リモートワークをしている期間、オフィスで働いていたときと比べて「自己管理(セルフマネジメント)が重要だと感じた」人は76.0%。しかしながら、「自己管理(セルフマネジメント)ができていた」と回答した人は36.3%だった。

そこで、リモートワークを行うなかで感じたことを聞いたところ、2020年4月の緊急事態宣言時に行った同様の調査結果と大きく変わらず、「私生活と仕事のメリハリがつかない」(41.3%)、「仕事に集中できない」(39.8%)、「仕事をサボってしまう」(29.0%)が上位となり、昨年4月から半年以上経過しても、約3人に1人が未だに仕事をサボってしまう実態が読み取れた。

  • リモートワークを行うなかで自らがしっかりと稼働している状況を上司に認識してもらう必要性を感じましたか?

    リモートワークを行うなかで自らがしっかりと稼働している状況を上司に認識してもらう必要性を感じましたか?

続いて、リモートワークを行うなかで、上司とのコミュニケーションが減ったように感じたか尋ねたところ、51.9%が「感じた」と回答。特に、20代では60.2%と他年代に比べて高かった。また、リモートワークを行うなかで自らがしっかりと稼働している状況を上司に認識してもらう必要性を「感じた」と回答した人の割合は49.4%。こちらも、20代が57.5%と最多となったことから、20代は、上司としっかりコミュニケーションをとり業務を進め、その結果を評価してもらうため、自分の業務状況をシェアしたいと思っていることが伺いしれる結果となった。

  • 2020年4月の緊急事態宣言時のリモートワークと、現在のリモートワークを比較して、それぞれの項目について改善されたと思うか

    2020年4月の緊急事態宣言時のリモートワークと、現在のリモートワークを比較して、それぞれの項目について改善されたと思うか

2020年4月の緊急事態宣言時のリモートワークと、現在のリモートワークを比較して、それぞれの項目について改善されたと思うかを聞いたところ、「改善された」と回答した人が多かった順に「会社のリモートワークに関する環境」(46.3%)、「自宅のリモートワークに関する環境」(42.0%)、「仕事の進め方」(40.8%)が上位に。一方、「評価の方法」(67.3%)、「業務報告(日報など)の方法」(64.8%)、「上司とのコミュニケーション」(63.0%)に関しては、いずれも6割以上が「改善されていない」という結果となった。

また、リモートワークが増えていくと発生すると思う課題について聞くと、「コミュニケーション」(45.0%)が最多に。次いで「セキュリティ」(32.8%)、「自己管理」(30.3%)と続いた。

  • リモートワークをして感じた、いらない・無駄だと思う業務を

    リモートワークをして感じた、いらない・無駄だと思う業務を

次に、リモートワークをして「いらない」「無駄だ」と感じた業務を教えてもらったところ、「書類への押印」(44.8%)、「朝礼・夕礼」(36.5%)、「日報・週報の作成」(31.8%)が上位に。「日報がなくなったらうれしいと思いますか?」と尋ねたところ、81.6%が「うれしい(とても+やや)」と回答した。