テレワーク促進、ビジネスカジュアルの浸透で、男性社会人が「スーツ」を着る機会は少なくなっているなか、機能性の高い衣類への注目が高まっているようです。

例えば、在宅勤務で使えたり、自転車通勤で使えたりするアウトドアブランドの製品などがあるでしょう。先ごろ、イギリスを発祥とするカリマーが2021年春夏モデルを発表し、その一部を見る機会があったので紹介します。

  • カリマー春夏製品資料より 提供:カリマー インターナショナル

日常生活で活躍するカリマー製品

同社宣伝担当である中島亜唯さんは、今回のテーマが「adventure(冒険)」だと言います。こう聞くと、アウトドアブランドらしく大自然の中や極限環境で活躍するプロダクトのイメージが出てきますが、それだけではないそうです。

「自分の力を試したり、新しいことに挑戦したりする、自分にとって未知の領域に踏み込むこともadventureになります」。

この考えをもとに今回は、過酷な自然環境下で使える「Naturestyle」、日々の生活で役立つ「Lifestyle」の2ラインに区分されています。今回は後者のラインアップから幾つかピックアップしてみました。

急なオンライン会議でもちゃんと見える

中島さんによると、テレワーク中に使い勝手が良いという声があったのが「breathable S/S shirts(ブリザブル S/Sシャツ)」(税別1万2,000円)。

  • 「breathable S/S shirts(ブリザブル S/Sシャツ)」(税別1万2,000円)

  • ボタンを見せない比翼仕立て

「PERTEX QUANTUM AIR」という軽量素材を使った半袖タイプのシャツですが、ボタンを見せない比翼仕立てが英国ブランドらしい細かいこだわりを感じさせますね。

そして、Tシャツで在宅勤務していても、さっと羽織れば「様になる」から急なオンライン会議でも困らないなど、SNSで評判が良かったと言います。

はっ水もするので、急な雨でも困らなかったり、チェストやウエストにポケットがあったりするなど機能性も高そうだし、比較的鮮やかな色使いの多い、この手の製品の中で、黒とグレーの2色展開というのが印象的。

  • ウエストポケットなど機能性も高い

イギリス発のアウトドアブランドということもあり、クラシックな色味が多く、日常生活でもなじみやすいのが特長だと中島さんは言います。

「逆にアウトドアで使う場合は(トラブル時に見つけやすい)派手なほうが良いので、もっと色味が欲しいと言われることもあります(笑)」。

自転車利用で大活躍

続いて、自転車を移動する際に活躍しそうな「urban utility JKT」(税別1万7,000円)です。ぱっと見、単なるウインドブレーカー。ところが、背中に大容量ポケットが付いていて、小さくたたんで収納するとショルダーバッグとして背負うことができます。

  • 「urban utility JKT」(税別1万7,000円)

  • 自転車による泥はねを考慮して背中側が長めのデザイン

  • 背中に付いた大容量ポケットにショルダーバッグ用ストラップがある

  • たたんで収納が可能 提供:カリマー インターナショナル

  • 色違いの黒をショルダーバッグにした形態

  • 首回りには収納式フードも付いている

筆者もそうですが、「荷物を少なくすること」「手ぶらになること」を重視する人には重宝するのではないでしょうか。

長袖・半袖に変身するカットソー

最後も、機能性の高さが特長の「HBT woven crew(HBT ウーブン クルー)」(税別8,000円)です。これは分かりやすい機能で、長袖から半袖に変化します。つまり暑い時は半袖、肌寒い時は長袖として使えるクルーネックのカットソーですね。

  • 「HBT woven crew(HBT ウーブン クルー)」(税別8,000円)

  • 身頃の内側にあるポケットに袖をしまうことができる

元々は旅行先の機内などで、衣類を着脱する手間を解消する製品ですが、ゆったりとしたデザインなので、イマドキの「ビッグシルエット」スタイルとして街中でも活躍しそうです。

これ以外にも機能性を高めた製品が幾つも登場。なお紹介した製品はサンプル段階なので、一部変更される可能性があります。興味のある方は、店頭やウェブサイトで確認してみてください。