iPadをパソコン化するために欠かせない外部キーボード。Apple純正キーボードに関しては前回お届けしましたが、iPad向けにはさまざまなサードパーティ製の外部キーボードも発売されています。純正品と比べて選択肢が豊富ですし、安価な製品が多いので、まずはiPadで試してみたいという人も多いでしょう。
iPadで使える外部キーボードとして現在主流といえるのが、Bluetooth接続のキーボードです。iPadとワイヤレスで接続できるため卓上ですっきり作業できるのに加え、コードのわずらわしさから開放され、持ち運びしやすいというメリットがあります。携帯性に優れるものや、入力のしやすさを重視するもの、他のOSのパソコンやスマホにも接続できることを謳ったものなど、さまざまな製品が存在します。
iPadとBluetoothキーボードを接続するには「ペアリング」が必要ですが、決して難しい作業ではありません。Bluetoothキーボードの電源を入れて、(製品によってやり方は異なりますが)裏面のボタンを長押しするなどして、ペアリングな可能な状態にするのが第一のステップ。そして、iPadの「設定」アプリ→[Bleutooth]からiPadのBluetoothをオンにして、接続したいキーボードが検出されたら選択すれば完了します。
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JISキーボードには要注意
Bluetoothキーボードを購入するときには、US配列(英語配列)やJIS配列(日本語配列)など、普段使い慣れた配列のものを選びたいところです。ただし、注意したいのは、iPadにサードパーティ製のキーボードを接続した場合、JIS配列キーボードであってもUS配列で認識されてしまうものが多くある点です。もちろん、その場合でも問題なく使えますが、刻印されている記号と違う記号が入力されたりと実用的に問題が生じます。iPadでJIS配列のキーボードを使いたい場合は、JIS配列のApple純正キーボードを使うのがもっとも安全でしょう(JIS配列で認識される製品もあるようですが、本当に正常に動作するかは購入前にメーカーのサイトなどでチェックしましょう)。
また、iPadで外部キーボードを利用する際に多くの人が最初に戸惑うのは、入力モードの切り替えです。iPad向け純正キーボードでは、Macのキーボード同様にスペースバー左右にある[かな][英数]を押すことで切り替えられますが、サードパーティ製の多くのキーボードではスペースバー左右のキーを押しても切り替えられません。また、[かたかな][ひらがな][英数]などキーボードによって異なる位置にあるキーを押しても切り替えられないことがほとんどです。iPadで外部キーボードを利用する際には、[Control]キー+[Space]キーで入力モードを切り替えることを覚えておきましょう(iPadでは外部キーボード接続時にこのようなショートカットを使うことができます。詳しくは次回お伝えします)。
有線やSmart Connector対応もあり
iPadで利用できるサードパーティ製の外部キーボードには、Appleの独自規格であるSmart Connectorに対応したものもあります。Apple純正キーボードと同じように電源やペアリングが不用で、磁力で簡単に取り付けることができます。一般的なBleutoothキーボードと比べて高価になりますが、トラックパッドやバックライトキーボードを備えるなど多彩な機能を備えており、Apple純正キーボードと同等の体験を得られるでしょう。
また、Bluetoothキーボードは電池が必要だったり、ペアリングが必要だったりしますので、そうした面倒のない安価なものを使いたいなら、有線(ケーブル)接続のキーボードを使う手もあります。iPadであれば標準のLightning接続のもの、またはUSB-Cを搭載したiPad ProやAirの場合は、USB-CをUSB-Aに変換するアダプタやハブを別途購入して、USB-A接続のキーボードを利用しましょう。