新たな投資サービスが続々と生まれるなか、スマホ証券という言葉を目にすることも多くなりました。投資に興味があるけれど何だか難しそう、あまりお金がないと感じる初心者の人でも取っ付きやすいのがスマホ証券です。

20代・30代を中心に人気のあるサービスですが、具体的にどのような特徴があるのでしょうか。今回はスマホ証券のサービスの特徴、利用するメリットや注意点などについて見ていきましょう。

  • ※画像はイメージ

スマホですべて完結する証券サービスのこと

スマホ証券とは、一連の流れがすべてスマホで完結する証券サービスです。口座開設、入金、取引、出金などをすべてスマホで済ませることを前提に開発されています。 

この数年増えているサービスであり、初心者でも分かりやすい、投資資金がそれほど多くなくてもできることなどが大きな特徴です。投資のハードルが低いことから、20代・30代を中心に利用者が増えています。

スマホ証券を利用するメリット・デメリット

スマホ証券には、以下のようなメリットがあります。

・口座開設がスマホで簡単にできる
・画面がシンプルで操作しやすい
・少額で投資できるサービスが充実している
・ポイント投資ができるサービスもある

スマホだけで簡単に口座開設ができ、郵送など面倒な書類のやり取りが必要ありません。入金や取引などの画面はシンプルなので分かりやすく、初心者でも操作しやすいです。

数百円から投資ができるサービスやポイントで投資ができるサービスを利用すれば、まとまった資金を用意する必要がありません。全体的に、投資へのハードルがかなり低く感じられるサービス内容が魅力です。

その反面、下記の点には注意が必要です。

・取扱商品が限られている
・NISAやiDeCoを利用できないこともある

スマホ証券はサービス内容をシンプルにしていることから、投資対象が限定されていることが多いです。たとえば国内株式に投資できても、外国株式は対象外のケースがあります。先物やオプション、債券なども取引できないことが多いです。

また節税できるのが魅力のNISAやiDeCoですが、スマホ証券では現在取り扱っていないところもあります。こういったメリット・デメリットを踏まえて、利用するかどうか決めましょう。

具体的なスマホ証券サービスの紹介

代表的なスマホ証券を4つピックアップし、サービス概要や特徴について紹介します。

Connect

Connectは、大和証券グループが手掛けるスマホ証券サービス。株式の取引手数料が毎月10回まで無料となっているのが最大の特徴で、買いと売りで1セットとすると、毎月5セットまでは手数料無料で利用できます。

「まいにち投信」は、毎日100円から投資信託の積立ができるサービス。買付手数料は無料で、つみたてNISAにも対応しているのもメリットです。

株式を1株から購入できる「ひな株」は、少額で株式投資を始めたい人に最適です。さらにIPOのサービスもあり、新規公開株式の購入権利が当たるチャンスもあります。

SBIネオモバイル証券

通称「ネオモバ」と呼ばれている証券サービスで、Tポイントによる投資が可能です。1ポイント=1円として利用でき、東証一部の株式を購入できます。

取引手数料については月額制を導入しているのが特徴で、月間の約定代金が50万円以下なら、月額220円のみ。投資の規模が大きくない人、頻繁に売買しない人にも向いています。

また株式の定期買付のサービスもあり、毎月100円から株式の積立購入が可能です。

PayPay証券

以前は「One Tap Buy」の名称で展開していたサービスで、2021年2月に商号が変わりました。有名企業の株式投資が1,000円からと少額で始められ、銘柄購入までわずか3タップで完了と取引操作も簡単です。

国内株式に加えて、米国株式の売買ができるのも特徴。スマホ証券で米国株式投資ができるところは少ないので貴重です。

そのほかにIPOやつみたてロボ貯蓄といったメニューもあります。

STREAM

国内株式の現物取引や信用取引が、スマホで簡単にできるSTREAM。取引手数料が完全に無料となっているのが最大のメリットで、国内株式を積極的に売買したい人におすすめです。

約定金額や回数の制限なく完全に無料なのはメリットですが、単元未満株の取り扱いはないので、ある程度資金を用意できる人に向いています。

またユーザー同士の交流機会が多いのも特徴。オンラインコミュニティやリアルの交流会など、勉強や情報交換のチャンスが豊富にあります。