iPhoneに標準装備されている「メッセージ」は、いわゆるショートメッセージに対応したアプリです。Appleが無償提供するiMessageのほか、通信キャリアが提供するSMSとMMSも利用できるため、サービスごとにアプリを使いわける必要がありません。
しかし、受信トレイが分かれていないのは困りもの。やり取りは相手別にひとまとめにされ、送受信した時系列順に並べられるものの、「連絡先」に登録しアイコンを設定していないと、ひと目で区別が付きません。「よく使う項目」も存在しないため、いざメッセージを送信しようとしても相手を見つけるのにひと苦労。やり取りする機会が多い人は、目立つようにしてほしいところです。
そんなときは、iOS 14の新機能「ピン」を利用しましょう。大切な相手を画面上部に固定表示しておけば、送受信履歴の中から探し出す必要はありません。やり取りがSMS/MMSとiMessageのどちらで行われたかも関係なし、一度でも送受信したことがあり履歴が残っていればOKです。
操作はかんたん。相手の送受信履歴を右方向へスライドすると、左端に黄色のピンが現れるので、それをタップすればOK。そのアイコンと名前が画面上部に大きく固定表示され、以降はアイコンをタップすれるだけでその相手とのやり取りを開始できるようになります。
なお、複数の相手を対象にする場合は、送受信履歴画面の上部にある「…」ボタンをタップし、現れたメニューで「ピンを編集」を選択するといちどの操作で登録できます。登録できる相手は最大9件ですから、不要になった場合はアイコンを長押しして「ピン固定を解除」を選択しましょう。