近くにいる者同士でのファイル送信といえば、iPhoneの場合エアドロこと「AirDrop」ですね。一方Androidはというと...Bluetoothでしょうか。以前は「Android Beam」という近距離用ファイル転送機能が用意されていましたが、Android 10で廃止されてしまいました。

Bluetoothを利用したファイル転送は手軽なうえ、パソコン(Windows/Mac)ともやり取りできるというメリットがあります。しかし、実効速度は100〜150KB/秒程度がせいぜいで、写真1枚転送するにも数十秒かかるほど、複数の写真をまとめて転送しようものならかなりのストレスを感じるはず。この点、転送経路にWi-Fiを利用するAirDropのほうが有利です。

Android Beamが使えなくなった現在、Android端末間で高速ワイヤレスファイル転送するなら「Files by Google」(以下、Files)でしょう。内蔵ストレージからmicroSDカードへファイルを移動/コピーする機能、画像や動画など各種ファイルを閲覧する機能のほか、Files間でのWi-Fi(Wi-Fi Direct)を利用したファイル転送機能を備えており、AirDropのように通信キャリアの回線を使わず高速にファイル転送を実行できます。

Filesを利用したワイヤレスファイル転送には、Filesをインストールした2台以上のAndroid端末があればOK。初回起動時にはアクセス権の確認と利用者の名前(ニックネーム可)を入力する必要がありますが、次回以降は画面右下の「共有」をタップし、「送信」ボタンをタップすれば近くのFilesユーザを探すモードに入ります。このとき、相手側もFilesを起動して待機状態(共有→受信の順にタップ)でなければなりません。

相手側が受信を許可し接続が完了すると、ファイルの選択画面が表示されます。あとは対象のファイルを選び、送信ボタンをタップすればOK。Android端末が対応するWi-Fi規格にもよりますが、最近の端末同士であれば数秒でワイヤレスファイル転送が完了します。

  • Android端末間でAirDrop風のワイヤレスファイル転送を行う場合には