人気ラーメンチェーン「一風堂」が、2021年2月1日より植物由来の食材で作るラーメン「プラントベース赤丸」を、全国45店舗にて期間限定で販売開始。どんなラーメンなのか?早速食べに行ってみた。
植物由来の原料で作られた一杯とは
いつも腹ペコラーメンファンを満足させてくれる博多発祥のとんこつラーメンブランド・一風堂。なんといってもその美味しさは濃厚でコクのあるとんこつスープにあるわけだが、今回登場した「プラントベース赤丸」(税込1,100円)は、スープ、麺、具材いずれにも動物性の食材を一切使わずに、植物由来の原料で作られたラーメン。
誕生のきっかけは、一風堂を海外に展開していく中で、ベジタリアンやヴィーガンなど、さまざまな理由でとんこつラーメンを食べられない人が多くいることを実感したこと。「もっと世界中の方に、日本が誇る国民食でもあるラーメンの美味しさと文化を届けたい」との思いで数年前からプラントベースラーメンの開発を始め、植物性油脂と大豆タンパクの研究開発を60年以上続けている不二製油株式会社とプロジェクトを組み、「MIRACORE」と呼ばれるとんこつ風のスープベースを共同開発、定番ラーメン「赤丸新味」をプラントベースラーメンに進化させ、数年かがりでようやく販売することになったという。
とんこつを一切使っていないにも関わらず、まるで生のとんこつスープのようなコクと深みのあるスープを実現。とのことだが、本当だろうか?いよいよ実食。見た目は、思いっきりとんこつラーメン。
乳白色のスープをひと口飲んでみると、う、美味い!想像以上にクリーミーでだしの旨味をしっかりと感じる。コク深豆乳を使い、さらに昆布だしやポルチーニ茸などを隠し味に加えているという。しばらくじっくりと味わってしまったほど優しく深いスープだ。
麺も卵を使用せず、全粒粉を配合したストレートの細麺を使用。若干ゴツゴツした感じでもっちりとした噛み応えがあり、スープにバッチリ絡む。
丼の中で気になったのが、一見するとチャーシューそのものな「チャーシュー風トッピング」。インゲン豆ペースト、小麦タンパクなどを合わせて肉の繊維質や脂身の食感を再現したものだ。食べてみるとなんとも表現しがたい不思議な食感だが、噛んでいくうちに繊維の感じは確かにチャーシューのそれと感じられた。
トッピングにはその他、ガーリックオイルとエクストラヴァージンオリーブオイルで、しめじ、舞茸、キクラゲを炒めた風味の良い「キノコMIX」、ネギ、もやしが乗っている。食べ進むうちにクリーミーでマイルドなスープに辛味噌とオリーブ香油が混ざり合いコクが増してきた。とんこつに引けを取らない美味しさに、食べ終わる頃には満足感でお腹がいっぱいに。あ~美味しかった。ごちそうさまでした!
食べ心地はとても軽やかだが、食べ応え、満足度は高い「プラントベース赤丸」。美容や健康が気になる人だけでなく、ラーメンファンも気軽に「動物性食材フリーの食事」を取り入れてみてほしい。
●information
「プラントベース赤丸」
販売店舗:国内「一風堂」45店舗
販売期間:20201年2月1日~無くなり次第終了
※一部店舗で販売開始日が異なる