ミュージカル『INTERVIEW〜お願い、誰か僕を助けて〜』が日本人キャストにより上演されることが、12日に明らかになった。
同作は韓国発のミュージカル。愛する人に裏切られたショックから殺人を犯した一人の少年は自死を選ぼうとするが、自らも知らないうちに記憶を改ざんし、生き延びた。しかし10年後、青年となった殺人犯の少年は記憶が蘇り、罪の意識から今度は連続殺人犯となっていった。2001年のロンドン、ベストセラー推理小説『人形の死』の作家であるユジン・キム(松本利夫/丘山晴己)の事務所へ、作家志望の青年シンクレア(糸川耀士郎/小野塚勇人)が訪ねてくる。ユジンは、自殺を企てた連続殺人犯が書いた遺書を差し出し、シンクレアに物語を作ってみろと促す。
2016年5月に韓国で2週間のトライアウト公演の後、同年9月に京都で初演を迎え、その後韓国で2カ月のロングランに成功、韓国ミュージカルアワードの最優秀新人演出賞を受賞した。さらに2017年2月にはNYオフブロードウェイへと進出を果たし、米国キャストにて上演を果たした話題作となる。
日本では、2016年9月の京都劇場初演から2017年3月に東京・大阪での公演を経て、2018年には新たなキャストを加え東京で再び上演された。2019年にはコンサートというスタイルに再構成し、パシフィコ横浜でステージを披露。今までの日本公演は全て韓国人キャストによるもので、日本でも人気のK-POPアイドルのチャンソン(2PM)、エン(VIXX)、ユナク (超新星)、ソンジェ (超新星)らが出演していた。
今回は新たに、日本人キャストによる上演が決定。ベストセラー作家であるユジン・キム役は、EXILEメンバーとして様々なエンターテインメントに挑戦し続けながら、現在は舞台や映画などでも幅広い活動を見せている松本利夫(EXILE)と、ミュージカル『刀剣乱舞』シリーズやミュージカル『RENT』、『キャバレー』、そして『ザ・イリュージョニスト』など本場ブロードウェイの舞台にも多数出演している丘山晴己がWキャストで務める。
秘密を抱える推理小説作家志願生シンクレア役は、ゲーム『ディズニー ツイステッドワンダーランド』のルーク・ハント役のボイスキャストを務めるほか、舞台『黒子のバスケ』やミュージカル『刀剣乱舞』など人気作品のキャラクターを多く演じている糸川耀士郎と、『仮面ライダーエグゼイド』(九条貴利矢/仮面ライダーレーザー)をはじめ、映画やドラマで活躍中の小野塚勇人(劇団EXILE)が演じる。
謎の事故で亡くなった18歳の少女ジョアン役は、舞台『NARUTO-ナルト-』、ミュージカル『ラヴズ・レイバーズ・ロスト』やTVアニメ『ラブライブ!サンシャイン!!』など声優・女優として活躍中の伊波杏樹と、E-girlsのメンバー時代から、映画『HiGH&LOW THE MOVIE』、映画『イタズラな Kiss THE MOVIE~ハイスクール編』などに出演し、女優として活躍の場を広げてきた山口乃々華が演じる。
日本語版の脚本・演出は、オペラ、ミュージカル、芝居、2.5次元舞台など様々な分野の舞台を手がけている田尾下哲、音楽監督は、様々な方面から舞台音楽に携わり、ブロードウェイミュージカル、オリジナルミュージカル、ミュージカルコンサートの音楽監督、キーボード・コンダクターを数多く手掛ける宮崎誠が務める。公演は品川クラブeXにて、3月24日~4月4日。Team RED(松本・糸川・伊波)、Team BLUE(丘山・小野塚・山口)のダブルキャスト編成・回替わりで上演する。
(C)『ミュージカルINTERVIEW』製作委員会