男性にも女性にも、楽しみな年間イベントのひとつ2月14日の「バレンタインデー」。多分義理チョコだろう、いやいや、ひょっとして本命かも……と期待する男性に、女性の本音を聞いた結果をご紹介。今回はマイナビニュース女性会員452名を対象にアンケートを行い、今どきの義理チョコ事情について検証してみた。
義理チョコとは
まずは義理チョコという言葉をしっかりと認識しておこう。
義理チョコの意味
義理チョコを定義するならば、「バレンタインデーに女性が恋愛対象としていない男性にあげるチョコ、あるいはチョコをあげる行為」とでもなるだろうか。この義理チョコに対し、意中の男性や本命の男性に贈るチョコは「本命チョコ」などと呼ばれている。
義理チョコと友チョコの違い
義理チョコと似て非なるものに「友チョコ」がある。義理チョコは女性が男性にあげるのに対し、友チョコは女性が女性の友達に渡すチョコであり、女性同士で友チョコを交換する形が一般的となっている。
かわいらしいデザインのチョコを手作りしたり、相手女性が好きなブランドのチョコを贈ってみたりと、友チョコの楽しみ方はいろいろあるようだ。
義理チョコを選ぶコツ
ではこの義理チョコを選ぶ際、どのような点に気をつけたほうがいいのだろうか。以下にポイントをまとめてみた。
配りやすい個包装タイプにする
義理チョコをプレゼントする対象は職場の上司や同僚、日ごろからお世話になっている方らが大半だろうが、えてして人数が多くなりがち。そのような際は、安価なチョコを箱買いして1つずつ渡すやり方がお財布にも優しいと言える。
このときのポイントは、個包装になっているタイプのチョコを選ぶということ。個包装ならばあげた男性の好きなタイミングで食べることができるし、衛生面でも安心だ。
サイズや見た目にも配慮する
個包装での「バラまき型」の義理チョコではなく、個別にプレゼントするならば、渡すチョコのサイズ感や見た目にも配慮しよう。
オフィスのデスクで大きめの箱に入ったチョコや、華美なラッピングで装飾された箱のチョコを渡されても、「ありがたいけれど、置き場所に困る……」という男性もいることだろう。ビジネスバッグに入るぐらいのサイズ感を念頭に置いて義理チョコを選ぶとよい。
職場の義理チョコ事情の実態とは?
ここからは、職場の義理チョコ事情に関するアンケート結果をご紹介していこう。
Q. バレンタインデーで義理チョコをあげますか?
「あげる」(54.4%)
「あげない」(45.6%)
「あげる」が、「あげない」を10ポイント程度上回っている。
バレンタインであげる義理チョコの相場
Q. バレンタインであげる義理チョコの予算はいくらぐらいですか?
1位:500円以上~1,000円未満(35.0%)
2位:100円以上~500円未満(31.7%)
3位:1,000円以上~3,000円未満(19.9%)
4位:3,000円以上~5,000円未満(6.5%)
5位:5,000円以上~1万円未満(3.7%)
6位:10円以上~100円未満(3.3%)
7位:1万円以上(0.0%)
3位以下は、一桁台の数字だった。最低金額の10円以上~100円未満は3.3%、最高金額の1万円以上は0%という結果だった。
なぜその金額を選択したのか教えてください
● 500円以上~1,000円未満の理由
- 「買いたいチョコがそのくらいの値段なので」(45歳/教育/専門サービス関連)
- 「数人で出しあってあげるので、一人当たりの金額」(39歳/医療・福祉・介護サービス/事務・企画・経営関連)
- 「職場の女子社員と決めた金額なので」(51歳/生命保険・損害保険/事務・企画・経営関連)
● 100円以上~500円未満の理由
- 「義理で渡すだけだから」(38歳/繊維・アパレル/事務・企画・経営関連)
- 「この価格帯だと選択肢が比較的たくさんあって選ぶのが楽しいから」(47歳/不動産/)
- 「もらった方も気を使わない金額だと思うので」(58歳/電力・ガス・エネルギー/事務・企画・経営関連)
● 1,000円以上~3,000円未満の理由
- 「あまり安すぎても恥ずかしいから」(58歳/サービス(その他)/事務・企画・経営関連/事務・企画・経営関連)
- 「気を使わせない程度だと思うため」(34歳/官公庁/公共サービス関連)
- 「ばらまきようなので」(43歳/総合商社/事務・企画・経営関連)
どの金額帯でも共通して、あくまで義理チョコでたくさん配るためや、相手の負担を考えて、高過ぎず安過ぎず、という回答が多くみられた。
義理チョコのお返しに期待する値段
Q. 義理チョコのお返しはどれぐらいの金額を想定していますか?
1位:500円以上~1,000円未満(30.5%)
2位:100円以上~500円未満(27.2%)
3位:1,000円以上~3,000円未満(19.9%)
4位:10円以上~100円未満(12.6%)
5位:3,000円以上~5,000円未満(4.9%)
6位:5,000円以上~1万円未満(2.8%)
7位:1万円以上(2.0%)
4位は、最低金額の「10円以上~100円未満」で12.6%だった。義理チョコ予算では、最高金額の1万円以上はゼロだったが、お返しには1万円以上を期待する人は5人いた。
Q. なぜその金額を選択したのか教えてください
● 500円以上~1,000円未満
- 「同じくらいで返されたら負担に思わないから」(46歳/広告・出版・印刷/事務・企画・経営関連)
- 「同じくらいの金額かなと」(37歳/精密機器/事務・企画・経営関連)
- 「職場で配り、だいたいこのていどの金額だろうなというものが返ってくる」(24歳/インターネット関連/クリエイティブ関連)
● 100円以上~500円未満
- 「見返りは期待してないので」(44歳/その他/その他・専業主婦)
- 「安い方が気を使わない」(38歳/専門商社/事務・企画・経営関連)
- 「もらえたらうれしいと思っていて、期待はしていないから」(47歳/コンピューター機器/IT関連技術職)
● 1,000円以上~3,000円未満
- 「同額ぐらいかなあと思って」(59歳/その他/事務・企画・経営関連)
- 「渡す側より少しでも上乗せしてくれると嬉しいので」(39歳/医療・福祉・介護サービス/事務・企画・経営関連)
- 「倍返しは普通なので」(35歳/銀行/事務・企画・経営関連)
義理チョコのお返しの金額については、各金額帯で差が出る結果になった。500円以上~1,000円未満、100円以上~500円未満といった安い金額のお返しで良いという人は、もともと期待はしていないので、あげた金額と同等なら相手の負担にもならなくて良いのでは、という声が多く聞かれ、1,000円以上~3,000円未満、それより高い金額を選択している人は、あげた金額より上乗せするか、倍返しを期待する声が多かった。
本命にしかあげない人の割合
Q. バレンタインデーでは本命の人にしかあげませんか?
「はい」(26.8%)
「いいえ」(73.2%)
義理チョコをあげると答えた人は54.4%だったのに、本命以外でもあげると答えているのは73.2%いるという結果になった。これは、異性にだけでなく同性の友達に送る「友チョコ」が定着してきたからとも推察できる。また、日頃、お世話になった人への感謝の気持ちを伝えるのに、チョコレートやお菓子をあげるのが、大袈裟になり過ぎずにちょうど良いので、このイベントを利用する人もいるようだ。
調査時期: 2021年2月2日~2021年2月4日
調査対象: マイナビニュース女性会員
調査数: 452人
調査方法: インターネットログイン式アンケート