抜群のルックスと確かな演技力で高い人気を誇る劇団EXILEの町田啓太。2010年12月に舞台『ろくでなしBLUES』で俳優デビューしてから10年、数々のドラマや映画で幅広い役を演じてきた。そして、漫画家・浅井西氏による人気コミックを映像化したMBSドラマ特区『西荻窪 三ツ星洋酒堂』(2月11日スタート、毎週木曜24:59~)で連続ドラマ初主演を務める。町田にインタビューし、連ドラ初主演の心境や駆け抜けてきた10年について話を聞いた。

  • 劇団EXILEの町田啓太

――連ドラ初主演となったご感想から聞かせてください。

純粋にうれしく思っています。ドラマのなかで一番フォーカスしてもらえるし、作品に長く深く関わらせていただける役柄にチャレンジできるということで、すごく楽しみですし、頑張りたいなと思っています。

――俳優デビューされてから10年が経ちましたが、この10年間を振り返ってみていかがですか?

20代半ばまでは、何が良くて何が悪いのかもよくわからないまま、試行錯誤してやっていました。もちろん今もそうですが、以前のほうが視野も狭くて、ただただ勢いだけで、乗り越えていた部分がたくさんあったかと。それから自分がなぜ俳優業をやらせてもらっているんだろうと考え始め、やっていくうちに、だんだん自分のバックボーンとして腑に落ちるようになってきた気がします。

――キャリアの転機となった作品はありますか?

仲間由紀恵さん主演のドラマ『美女と男子』です。僕が演じたのは新人俳優の役でしたが、そのときの自分の気持ちとすごくリンクしていて、向上心につながった作品でもあったので。また、共演者のみなさんが本当に素敵で、いまでも連絡を取り合ったりしているし、非常に思い入れの深い作品です。

――GENERATIONSの候補メンバーとして活動していた時期もありましたが、その後、俳優業に専念されてよかったと思ったことは?

たぶん結果論なので、まだわからないんですが、こうしていろんな作品にチャレンジさせてもらう機会が増えたことかなと。自分が俳優業をやっていることに意味を感じますし、勇気ももらっているので、このまましっかりと歩んでいきたいなというのが正直なところです。

――これまでに、いろいろな怪我などもあり、おそらく心が折れそうな体験もされてきたと思いますが、そのなかでの心の支えになったものとは?

難しいですね。でも、支えてくれたのは、僕の作品を観て「良かった」とか「楽しかった」と言ってくれる方たちの声かなと。それってすごく大きくて、自分自身がやりがいを感じ、前向きになれるエネルギーをいただけるので。だから、今後もみなさんに楽しんでもらえる作品や役柄にどんどん没入していけるよう、努力していきたいです。

――改めて町田さんが感じる俳優業の醍醐味をお聞かせください。

新しいことに挑戦できることかな。俳優業ではいろんな役柄にトライできるし、共演者の方やスタッフさんなど、新しい出会いもたくさんあって、すごく刺激を受けたり、自分の知らない世界を知れたりします。だから、ずっと役者を続けられるんだろうなと。

――最後に『西荻窪 三ツ星洋酒堂』を楽しみにされている方へ、メッセージをお願いします。

きっと誰しも心に傷を負ったり、くじけそうになることってあると思いますが、そういう人たちが1つの場所に集まって、お互いに認め合ったり、自分に価値があることを確認し合ったりして寄り添えることは素敵で尊いことだなと。そんな柔らかい空気が流れるドラマをぜひ楽しんでほしいです。

■町田啓太(まちだ・けいた)
1990年7月4日生まれ、群馬県出身。劇団EXILEのメンバー。映画の近作は『前田建設ファンタジー営業部』(20)、『きみの瞳が問いかけている』(20)など。ドラマの近作は『ギルティ~この恋は罪ですか?~』(20)、『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』(20)、Netflix配信作品『今際の国のアリス』(20)など。テレビ東京とめちゃコミックのコンテスト『僕を主人公にした漫画を描いてください! それをさらにドラマ化もしちゃいます!!』に主演・審査員として参加。またNHK大河ドラマ『青天を衝け』にも出演する。

(C)「西荻窪 三ツ星洋酒堂」製作委員会・MBS