マネックス証券は2月10日、2月13日の「NISAの日」を前に実施した、NISA利用に関する調査の結果を発表した。調査期間は2021年2月2~7日、調査対象はマネックス証券口座保有者で、有効回答は6,504人(NISA利用者5,505人)。
新NISA、34%が「発表を知らない」
NISA口座を保有している人は全体の50%で、前年(48%)とほぼ同率。ただ、資産運用をしている人の85%がNISAを利用しており、「制度の利用性は高いといえる」(同調査)。
NISAで購入している商品の内訳をみると、国内株式65%、投資信託50%、海外株式13%となった。このうち海外株式については、20~30代では20%を上回っており、若年層ほどポートフォリオに海外株式を組み込んでいることがわかった。
2024年(予定)に刷新が発表された「新NISA」制度について、どう思うか尋ねると、34%が「『新NISA』制度の発表を知らない」と回答。また、「『新NISA』制度は知っているが詳しくはわからない」という人も32%と、NISA利用者でも新制度の詳細を把握していない人が過半数に上った。
2020年12月末時点の口座数は191万776口座(2019年12月末時点:184万2,499口座)。2020年の口座純増数は+6万8,277口座で、2019年(+3万5,235口座)と比べて約2倍となった。同調査では「資産形成需要と株価の上昇が口座の新規開設を後押しした」と分析している。また、コロナ禍で「投資意欲が増した」と答えた人は37%で、「投資意識の高まりが、口座開設数の上昇にもつながったことがうかがえる」(同調査)。