フラットな音質で定評、国内一般ミュージシャン向けに販売開始
OKIグループで音響関係に特化したケーブルの製造販売を手掛けるモガミ電線（社長：中西 一、本社：長野県塩尻市）は、世界の多くのプロミュージシャンに認められているギターケーブル「MOGAMI 2524」に、欧州に拠点を置くコネクタメーカー「ノイトリック社」のプラグを実装した4モデルを、プラグ付きMOGAMI 2524ギターケーブルとして初めて国内の一般ミュージシャン向けに販売を開始した。
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フラットな音質で定評のある「MOGAMI2524 SL 3M」パッケージ
モガミ電線は、音楽スタジオの配線や楽器用、PA・音響機器用のケーブルをワールドワイドに展開している。欧米をはじめ世界の多くのプロミュージシャンや音楽愛好家から音質の良さで支持を集め、古くから「MOGAMI」ブランドとして市場に浸透している。海外ではモガミ電線が販売したケーブル単体に各国の販売代理店がエンドユーザーの用途に合わせたプラグ（ジャック）付けを行い、マイクやギター、音響機器の接続用として、放送局・レコーディングスタジオ・公共ホールなどの業務用施設やプロおよびアマチュアミュージシャン、オーディオファンに広く利用されているが、日本国内ではケーブル単体での流通が主であり、「プラグ付けした完成品のMOGAMIケーブルはどこで買えるのか？」との問い合わせが届いていたという。
こうした国内市場のニーズに応えリリースしたプラグ付きMOGAMI 2524ギターケーブルは、フラットでシャープ、クセのない音質が特徴で、なおかつ柔軟で取り回しが容易なバランスの取れたモデル。エレキギターとアンプ間の微小な音響信号は、楽器演奏時に接続しているケーブルが動く、床面で跳ねる、叩かれるなどした時に発生するノイズの影響を受ける。このノイズは、マイクロホニックスノイズ(注1)と呼ばれ、主な発生原因はケーブルに生じる静電気だが、このケーブルでは、絶縁体とシールドの間に導電性樹脂層を施すことで静電気によるノイズを抑制し、優れた音質を実現した。ギターのみならず、ベースやキーボードなど多くの電子楽器で使える。
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ラインナップ・仕様。ケーブル長は市場の要望によりラインアップを拡充予定
また、ケーブルと音響機器をつなぐプラグには、欧米で大きなシェアを持つ欧州のオーディオコネクタメーカー「ノイトリック社」の製品で、堅牢・信頼性に優れ使い勝手に定評がある「NP2 BAGシリーズ」を採用ている。このマッチングから放たれるサウンドは、多くのミュージシャンの理想的なサウンドメイクに役立つと同社はいう。なお「MOGAMI 2524」の販売は、日本娯楽（本社：広島県尾道市）より、全国の楽器店や音響関係製品取扱店に展開する。
用語解説
注1：マイクロホニックスノイズ
信号処理に関わる部品に衝撃や振動が与えられたときに発生するノイズ。ケーブルの場合は、ケーブルが動かされたり叩かれたりする際に発生する静電気が主な原因となる。エレキギターを始めとする電子楽器の心臓部となる部品（ピックアップ）は、低電圧かつ微小な電流で駆動する高インピーダンス回路である場合が多く、ノイズの影響を受けやすいため、相応の対策が必要になる。
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