ソニーは2月9日、Vlog向けの動画カメラ「VLOGCAM ZV-1」のソフトウエアアップデートを実施し、新たにUVC/UAC対応のWebカメラ機能を追加した。特別なソフトウエアを導入する必要なく、パソコンとUSBケーブルで接続するだけでオンライン会議ソフトやライブ配信ソフトで高画質&高音質のカメラとして利用できる。ZV-1が持つ美肌効果や背景ボケ機能も有効になるので、Web会議で重宝されそうだ。ソフトウエアアップデートは無料で、アップデートはすでに開始している。

  • ソニーのVlog向け動画カメラ「VLOGCAM ZV-1」がソフトウエアアップデートを実施し、UVC/UAC対応のWebカメラ機能を追加した。ZV-1内蔵の高音質マイクでクリアな音声が収録できるほか、美肌効果が働いて人物が健康的に映るのがポイント

ZV-1のWebカメラ機能は、2020年8月に公開した無料ソフト「Imaging Edge Webcam」ですでに実装していた。今回のソフトウエアアップデートでは、ZV-1がUVC(USB Video Class)とUAC(USB Audio Class)対応となるので、Imaging Edge Webcamを導入しなくてもWebカメラとして利用できるようになる。カメラ側の操作も、メニューから「USBストリーミング」を選ぶだけでよくなり、操作の煩雑さがなくなった。

  • 2020年6月に登場したZV-1。実売価格は税込み10万円前後。写真は別売のシューティンググリップ「GP-VPT2BT」(実売価格は税込み12,000円前後)と組み合わせたところ

UVC接続では、映像や音声のクオリティが向上するのもポイント。映像の解像度は1280×720ドット(720p)で、1024×576ドットだったImaging Edge Webcam利用時よりも精細に表示できる。音声は、ZV-1内蔵の高音質マイクやカメラに接続した外部マイクで収録できるので、よりクリアな音声になる。

  • カメラ側の操作も簡略化されており、メニューから「USBストリーミング」を実行するだけでよくなった

  • 美肌効果はLOW/MID/HIの3段階で調整できる。効果をオフにもできる

UVC接続でWebカメラとして利用する場合も、ZV-1が備えている美肌効果や背景のぼけ感、手前に素早くピントが合う商品レビュー用設定は有効になるので、より印象的なライブ配信が可能になる。

  • 美肌効果をオフにしたところ。肌のシミやシワなどが目立つ

  • 美肌効果を中程度の「MID」にしてみた。シミやシワが適度に補正され、肌がツルンとした

対応OSはWindows、Mac、Android。ソニーモバイルのAndroidスマートフォン「Xperia 1 II」「Xperia 5 II」と接続した場合、屋外でのライブ配信も可能。