エレコムから“貼るスマホホルダー”というべきユニークなiPhone用アクセサリーが登場し、話題を集めています。円形のシールを好きな場所に貼り付けるだけで、MagSafeの磁力でiPhone 12シリーズを固定できるという優れモノ。さまざまな場所に貼り付けて試してみましたが、シンプルながら予想していた以上に便利に使えると感じました。
ステッカーを貼り付けた場所がスマホホルダーに変身
今回試したアイテムは、エレコムが1月末に発売したMagSafe対応のマグネットステッカー「MAGKEEP マグネットステッカー AMS-DSSTシリーズ」(以下、MAGKEEP)。直径6cmほどの樹脂製のステッカーで、表面のデザインやカラー、仕上げの異なる9種類を用意しています。実売価格は税込み1,080円前後。
使い方は簡単で、MAGKEEP背面の両面テープで好きな場所に貼り付けるだけ。MAGKEEPの内部には円形の薄型磁石が内蔵され、MagSafeに対応したiPhone 12シリーズを近づけるとピタッとくっつく仕組みです。まさに「貼った場所がどこでもスマホホルダーになる」という印象です。
iPhoneを充電する際、コンセント近くの床に無造作にiPhoneを置いている人は少なくないと思いますが、うっかり踏んで画面を破損してしまう危険性があります。MAGHKEEPを使えば、コンセント近くの壁にiPhoneを固定でき、破損の心配が減るだけでなく見た目もスッキリします。
MAGKEEPの磁力はそれほど強力な印象ではなく、「これで大丈夫なのかな…?」とも感じましたが、純正ケースを装着したiPhone 12 Pro Maxもしっかり保持してくれました。縦画面、横画面のどちらでも保持できるので、充電したい時は縦画面、動画を見たい時は横画面…といった感じでiPhoneを回転させて使えます。
自撮り、ブツ撮り、車載…こんな便利な使い方も!
MAGKEEP、使い方はいろいろ考えられます。自宅や会社のデスク周辺に貼り付けて通知を見やすくするのもいいですし、キッチンに貼り付けてレシピサイトを見るのに使うのもあり。iPhone 12シリーズは防水構造なので、風呂場の壁に貼り付けて長風呂のお供に動画配信サービスを楽しむのもよいでしょう。
意外に便利だったのが寝室の壁に貼り付けること。小物置きのないベッドを使っている場合、目覚まし用に使うiPhoneの置き場に困ってしまいますが、手もとの壁にペタンと貼り付ければ起きた時にiPhoneが迷子にならずに済みます。
机で使っているデスクライトの天板に装着するのもオススメ。iPhoneの背面カメラが露出するように装着すれば、被写体をデスクライトの光で明るく照らし出せるので、真俯瞰で撮りたい料理などをきれいに撮影できます。デスクライトの発光部を垂直にすれば、自分の顔を明るく健康的に撮影できるので、Vlog撮影できれいに自撮りしたい人も試す価値はありそうです。
個人的にオススメなのが、クルマのダッシュボードへの設置です。スマホの固定用器具を使うのとは異なり、側面をホールドするための器具を緩めたり固定する手間がなく、サッと取り外しできるのが便利だと感じました。クルマの振動でiPhoneが落ちないか心配していましたが、近所の一般道を走行した限りでは問題ありませんでした。レンタカーやカーシェアでiPhoneのナビアプリを利用する際に使うのもよいでしょう。
注意したいのが、MAGKEEPの両面テープは車内の高温や長期間の使用に耐えるかが分からないので、長期間車載する場合は耐候性に優れるドライブレコーダー用の強力両面テープ(3M製など)に張り替えるのがよいでしょう。
市販のワイヤレス充電器の中央にMAGKEEPを貼り付ければ、アップル純正のMagSafe充電器のように面倒な位置合わせの必要がないワイヤレス充電器になるのでは…と思って試してみましたが、手持ちの充電器では充電が始まらずダメでした。
“無刻印モデル”が欲しい
シンプルながら便利な使用感をもたらしてくれるMAGKEEPですが、唯一気になったのが製品のデザインです。カラーや仕上げのバリエーションを多く用意しているのはいいのですが、どれも「MAGKEEP」や「ELECOM」のロゴが中央の一等地に描かれていて目立ちます。手に取ったヨメいわく、「ロゴがなければ使いたい」「無印良品っぽければいいのに」と手厳しいコメント…。直販限定でもよいので、ロゴを省いた“無刻印モデル”を用意してほしいと感じます。
さらに欲を言えば、1枚あたりの価格が安くなるまとめ売りパッケージも欲しいところ。1枚使って便利だ!と感じると、いろいろな場所に貼って使いたくなるものの、1枚で1,000円超えの価格はちょっぴりお高め。5枚で4,000円程度のお買い得パッケージも用意してほしいと感じます。