久光製薬、カルビー、キヤノン、東京ガスエンジニアリングソリューションズ(以下、TGES)が共同で宇都宮市の清原工業団地にて取組んでいる「清原工業団地スマエネ事業」はこのほど、一般財団法人 コージェネレーション・エネルギー高度利用センターより、コージェネ大賞最高位の理事長賞を受賞した。

  • コージェネ大賞 賞状

「清原工業団地スマエネ事業(以下、同事業)」では、久光製薬・カルビー・キヤノンの3社7事業所が、TGESの新設した清原スマートエネルギーセンターの高効率大型ガスコージェネレーションシステム・太陽光発電・ボイラによって効率的につくられたエネルギーを、ネットワーク化された電力自営線と熱導管を通して利用している。

  • 電力と熱(蒸気・温水)の供給概要図

これにより、単独事業所では難しい大幅な省エネ・省CO2(約20%の省エネ・CO2削減/コージェネレーションを核とするエネルギーセンターから送られる電力と熱を対象とする削減率(2015 年度比・2020 年実測値)を実現した。同事業は、経済産業大臣より「連携省エネルギー計画の認定制度」の適用を受けており、連携によって得られた大幅な省エネ量を各事業所の取組みとして扱われ、実態に即した評価を受けている。

「コージェネ大賞」とは、コージェネ財団が新規性・先導性・新規技術および省エネルギー性などにおいて優れたコージェネレーションシステムを表彰する制度。2020年は民生用部門、産業用部門、技術部門合計で 16件が受賞したが、同事業は、産業用部門の最高位である理事長賞を受賞した。

今後も4社は、事業者間の連携によるエネルギーの高度利用および、廃熱のさらなる活用により、一層の環境負荷の低減に貢献していくという。