俳優の佐藤健が、男性向けコスメブランド「ギャツビー」の新イメージキャラクターに就任。第1弾となるWEB限定ブランドムービー「カッコいいは、変わる。」が8日よりブランドサイトおよび公式YouTubeチャンネルにて公開された。

  • 佐藤健

同ムービーのコンセプトは「変化の肯定」。佐藤が「カッコいいをつくったのは誰?」と問いかけ、「カッコいいは、誰かが変わろうとするチカラだ」と語り、最後に「次は、誰が変える?」と問いかけ去っていく。

ワンカット構成の映像で、場面転換をスムーズに見せるため、シーンによっては何度も同じ動きを繰り返し撮影。最も体力的にハードだったのが、床の部分に仕込んだランニングマシンで全力疾走するシーン。佐藤は半径2メートルの大型送風機から吹き出す“風速40メートル”の強風を浴びながら、ワンテイクにつき15~20秒間、距離にして100メートル以上を、10テイクほど繰り返した。

佐藤が走るシーンは当初、もっと遅い速度で撮影される予定だったが、「全力で行きます」という本人の一声で、トップスピードで走ることに。高速で動くランニングマシン上で、佐藤は指をくるくる回すジェスチャーで、スタッフにどんどんスピードアップするように要求。飛んでくる雑誌や衣服が顔にバシバシと当たるのを物ともせず、一心不乱に走り抜いた。ムービーでは、つんのめって転びそうになるも、瞬時にリカバリーするシーンがあるが、これは「映画のスター?」のナレーションに合わせ、「途中で何かワンアクション起こった方がいい」という佐藤自身の提案で生まれた。

迫力あるアクションが話題となる作品に数多く出演し、ワイヤーアクションの経験値が高い佐藤。監督の「宙に浮かんでいく時、力強く上がっていくように見せるためには、どういう風にしたらいいか?」という相談にも、的確な提案を行い、ダイナミックなシーンを引き立てていた。ちなみに、今回は、映画『るろうに剣心』シリーズのスタッフたちがアクションシーンをサポート。佐藤が全幅の信頼を寄せる精鋭揃いなだけに、演者と呼吸を合わせてワイヤーを操作するタイミングも絶妙で、見事なチームワークを発揮していた。

佐藤のさまざまなスタイルも楽しめる今回の映像。事前の衣装合わせでは、「ワイヤーアクションをするならどういう衣装がいいか?」というスタッフの質問に対して、佐藤は「走る時に風を受けるなら、その風で着ている服が前後左右に動く、ジャケットスタイルやネクタイがいいのでは」と回答。本番でもその意見を採用した衣装が用意されるなど、多くのシーンで佐藤のアイデアが取り入れられている。

佐藤は「ギャツビーのCMは10代の頃からかなり印象に残っていて大好きだったので、大変嬉しかったですね。この仕事を始めてからも、どんなCMをやりたいのかと聞かれた時『ギャツビーのCMをやりたいです』と答えていたぐらいだったので、本当に念願が叶ったというか。とても光栄に思います」とコメント。

そして、「ワイヤーで吊っているシーンは全員、映画『るろうに剣心』の時から一緒にやっているアクション部のスタッフだったので、一瞬『るろうに剣心の撮影をしているのかな?』と思いました(笑)。ワイヤーアクションは上げるタイミングとか、チームワークが大事なので、そういう意味ではいい仲間と一緒にできて良かったです。全力で走るシーンは、普段からそんなに動いているわけではないので、久々にあんなに走って、ちょっと太ももが筋肉痛です(笑)」と撮影の感想を述べた。

また、自身にとっての「カッコいい」について、「今回のテーマの『誰かが変わろうとする力』とか、『変わっていくことがカッコいい』ということは、世の中の流れや流行りに乗っかっていくよりも、『自分で時代を作っていく奴が一番カッコいいよね』ということだと思います。そういう人たちはどういう人たちなのかなと考えた時、やっぱり、自分のスタイルを確立しているというか。周りがどうこうではなくて、自分がこれをカッコいいと思うから、こう生きていくんだ、自分がなりたい自分になれるように生きていくのがカッコいいんだ、という人たちなのだと思いますし、自分自身もそうありたいと思います」と語った。