ものを固定するとき、直角や水平はそれほどではありませんが、正確な刻みの角度を設けるのは意外に難しいものです。たとえば、壁に板材を取り付け補強するとき、それを水平な柱に対し45°にしようとしたら...そんなときにかぎって分度器が手もとにないものです。

実は、角度を測定するのはiPhoneの得意ワザ。iPhoneに標準装備の「計測」アプリには、カメラに映った物体の長さを測る計測機能のほかに水準器機能が用意されており、内蔵のジャイロセンサーを利用してiPhoneの現在の状態を確認、正確な傾き/水平の状態を測定することができるのです。

手順はかんたん。まず計測アプリを起動し、「水準器」タブを選択しましょう。iPhoneを動かすと動く2つの丸が表示されているときには、水平を測定するモードですから、iPhoneの画面を垂直(Lightningポートが下向き)または水平(ボリュームボタンが下向き)にして構えてみましょう。

すると、画面のなかほどに角度とあわせて2本の基準線が表示されるはずです。傾きを測るための白い領域の端をこの基準線に沿わせ、白い領域が緑色(角度は0°)に変わったタイミングで画面をタップします。計測アプリはその状態を基準として記録し、以降はiPhoneを動かすことにより変化した角度/傾きを表示してくれます。

あとは、実際に作業するのみ。測定したい対象(たとえば板材)に添わせてiPhoneの傾きを変化させ、iPhoneに表示された角度にあわせて板材の傾きを調整すれば、目的の角度で取り付けることができます。板材以外にも、額縁やラックの位置/角度調整など、いろいろな場面で活用できるはずですよ。

操作手順をカンタン解説

  • iPad iPhone Hacks

    1 計測アプリを起動し、「水準器」タブを選択します

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    2 iPhoneの画面を垂直/水平に構えて白い領域の端を基準線に沿わせ、白い領域が緑色に変わったタイミングで画面をタップします

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    3 対象物に沿わせてiPhoneの傾きを変えると、その角度を測ることができます