誠文堂新光社は2月17日、国鉄時代に活躍した名車両を塗装色でまとめた書籍『国鉄色車両ガイドブック』を発売する。
国鉄時代、車両の塗装色は「国鉄車両関係色見本帳」によって明確に定められていたが、国鉄消滅から30年以上が経ち、当時から継続して使われている「国鉄色」は数少ない。そのため、「完全に消滅する色があればニュースになり、復活する色があれば多くの人が集まるコンテンツになっている」(誠文堂新光社)という。
ただし、国鉄車両で用いられていた塗装色を体系的にまとめた資料が多くないことから、車両塗色を切り口に国鉄車両を紹介する本を企画。1983(昭和58)年に発行された国鉄最後の「色見本帳」をもとに、1950年代から1980年代までの塗装を年代別にまとめ直した。「鉄道写真の神様」といわれる広田尚敬氏の写真を用い、各分野で活躍する3人の鉄道ジャーナリストによる解説を掲載。一例として、1970年代の国鉄色は「初期新快速色」「千代田線色」「ニューブルートレイン色」「50系色」などを収録した。
『国鉄色車両ガイドブック』はB6横判、224ページ。本体価格2,700円。各国鉄色を数値化したインデックスも収録している。「国鉄車両関係色見本帳」に記されている色の表示記号「マンセル値」をもとに、コンピューターで使用するRGB値や印刷で使用するCMYK値を参考値として併記した。