女優の真飛聖が、東海テレビ・フジテレビ系ドラマ『その女、ジルバ』(毎週土曜23:40~)の見どころなどを語った。
――演じる村木みか役の印象は?
元々みかはできる女性で“なんで私がこんなところに”と思いながら倉庫勤務の3年間を送ってきました。セリフも文句ばかりで私としては“こんなにも文句を言うかな…”とは思いましたが、みかの立場になって想像してみると無理もないのかもしれません。
そんな中、ふとしたきっかけから同僚で同世代の新(アララ=池脇千鶴)やスミレと仲良くなるのですが、40歳でこんなに素敵な友だちができるなんて、沁みますよね(笑)。ただの同僚から少しずつかけがえのない友人になっていく過程も面白く、アララ、スミレ、みかは素敵な3人組だと感じながら演じています。
――撮影現場での池脇さんや江口さんとのエピソードをいただけますか?
3人の中で実年齢は私が一番上なので、同世代と言ったら少し申し訳ないのですが…。眠くなるタイミングやお腹が空くタイミングなど、体のリズムが一緒なんです(笑)。それがとても面白くて待ち時間に「もうお腹空いちゃったよね」「今、ちょっと眠そうじゃなかった?」と声を掛け合ったり、一緒にストーブで暖を取りながらまったりしています。アララ、スミレ、みかの“倉庫3人娘”と同じような、居心地のいい関係性になっていると思います。
――池脇さんの印象は?
今回共演するまでは映像でしか拝見したことがありませんでしたが、とてもかわいらしい方という印象を持っていました。実際にお会いしてみると、声がとにかくかわいくて!池脇さんの声を聞いていると、マイナスイオンを浴びている時のように癒やされて、その場が和みます。
――BAR「OLD JACK&ROSE」のように、居心地のいい場所はお持ちですか?
犬を飼っているのですが、自宅のソファーで犬の横に自分も座るのがベストポジションです。気まぐれなので犬用のベッドがあるのにソファーで寝ているときもあれば、私のベッドに来て横にくっついてみたり、私の体の上で寝みたりと、とにかく可愛いんです。5歳のパグの女の子で「おもち」という名前です。
――新がBAR「OLD JACK&ROSE」と出会って人生が変わったように、真飛さん自身の転機を教えていただけますか?
宝塚歌劇団と出会った瞬間です。中学生の時に同級生の友人が『ベルサイユのばら』を見て宝塚にハマり、背が高くてバレエをやっていた私に「(宝塚を)受けてみれば?」と強く勧めてくれたのが宝塚を知ったきっかけです。その子が『ベルばら』を見ていなければ、私は間違いなく宝塚には入ってないわけで、宝塚を知らずに大人になっていたかもしれない。そうなると、今の芸能のお仕事もしていないと思うので、タイミングと縁が重なったと思います。
――視聴者の皆様にメッセージをお願いします。
出演者でありながら、私も一視聴者として『その女、ジルバ』を見るのにハマっています(笑)。いろんな方から「面白いね」という声もいただき、世代や性別関係なく、お姉さま方の格言のようなセリフが心に響いているのかなと思いました。コロナ禍で世間が後ろ向きになっていますが、お姉さま方の言葉を聞いて「そうだよね、そうだよね」と、私も勇気づけられています(笑)
私たち倉庫勤務の3人組も人生の岐路に立ち、それぞれの選択をしていくので共感していただける部分もあると思います。誰もが何かしらの不安を抱えながら生きている中で、見渡せば手を差し伸べてくれる人がいる。そんなメッセージが込められているドラマです。みかも大きな決断を通じて強くなっていくので、その気持ちの変化も見ていただけると嬉しいです。