緊急事態宣言が延長になり、長引く外出自粛生活で、毎日何食べよう、何作ろう、と悩む人はとても多い。中でも平日の忙しいテレワークでの食事となると、便利で簡単、しかも1品で満足感があるご飯ものなどがとても重宝する。
最近の冷凍チャーハンや冷凍ピラフを見てみると、肉がたっぷり入ったものからガーリックが効いているもの、エスニック味のものまで、かなりバラエティー豊かなラインナップになっている。今回は万人向けの定番味・冷凍エビピラフ5種を食べ比べ。コンビニで販売されているカップ入りのものから、彩りが美しいもの、驚くほどモチモチとしたピラフまでいろいろあった。今回は簡便性、ピラフらしい米粒の弾力感、内容量と価格による割安感の3点で比較してみた。
ローソン「海老ピラフ」(製造:テーブルマーク)
簡便性 ★★★
米の弾力感 ★★★
割安感 ★★
エビの配合割合4.4%
ほのぼのとしたデザインが印象的なローソンのオリジナル商品シリーズ。袋ごと電子レンジで加熱(500Wの場合、約3分40秒)したら袋を縦に置き、上面だけカットして袋をお皿代わりにしてそのまま食べられる便利な商品だ。皿不要なので忙しい人には特にオススメ。
パッケージにはローソンとテーブルマークの共同開発商品と書いてある。やさしい野菜ブイヨンの香りがふんわり漂い、食べる前から癒される。エビの直径は18ミリ程度でエビの旨味もちゃんと感じられる。秀逸なのはお米の食感! 試食した5品の中で一番、米のモチモチ感が楽しめ、その弾力に感動した。米好きにはたまらない商品だろう。
セブンイレブン「セブンプレミアム バター香る海老ピラフ(カップ)」(製造:味の素冷凍食品)
簡便性 ★★★
米の弾力感 ★
割安感 ★
エビの配合割合は5.1%
セブンプレミアムのエビピラフには通常の袋入りの他に、縦型カップスタイルもあるので今回はこちらを試食してみた。上面の蓋を少し開けると、上までぎっしり冷凍ピラフが入っていて少し驚くのだが、電子レンジで加熱(500Wの場合、約3分40秒)すると7〜8分目くらいまでに減り、食べるのにちょうど良い分量に。こちらも皿不要なのでかなり便利だ。
商品名に「バター香る」とあるだけに、開けた瞬間、エビの香りに加えて芳醇なバターの香りも漂う。ブイヨンのうま味と芳醇なバターの香りが食欲をそそる。エビの直径は20ミリ程度。全体的に柔らかく炊き込まれており、米粒はふっくらペチャっと柔らかい。具材にはエビの他にマッシュルームやピーマンなどが使われているようだが、具材が柔らかすぎてあまり素材感は感じられない。「じっくり噛んでいる暇がない」という超多忙な人には、柔らかご飯なので食べやすくて特にオススメだろう。
ファミリーマート「海老の旨み! ! えびピラフ」(製造:ニチレイフーズ)
簡便性 ★★
米の弾力感 ★★
割安感 ★★
エビの配合割合は5.2%
ファミリーマートの「お母さん食堂」シリーズ。袋の端に切れ目を入れ、袋のまま皿にのせて電子レンジで加熱(500Wの場合、約3分20秒)して盛り付ける。皿は必要なので、前述のコンビニ2種よりは少しだけ手間がかかるが、1人前食べきりサイズなので簡便性は2つ星にした。
緑と赤のピーマンが冷凍とは思えないくらい色鮮やか。エビの直径は22ミリ程度となかなか立派で、プリッとした海老の食感が美味。旨みが広がるブイヨンやアメリケーヌソースを使用しているようで、海老の風味もたっぷり。米粒の弾力もほどよく、「見た目良し、食感良し、風味良し」のバランスの取れたピラフ。
イオン「えびと4種の野菜入りえびピラフ」(製造:テーブルマーク)
簡便性 ★
米の弾力感 ★★
割安感 ★★★
エビの配合割合は2.2%
イオン系列のスーパーなどで販売されている「えびと4種の野菜入りえびピラフ」は、お皿に冷凍ピラフを盛ってラップをかけて電子レンジで加熱(500W・1/2袋の場合、約3分40秒)するタイプ。お皿の他にラップも必要なので簡便性は一つ星となったが、450gも入って165円(税別)とはかなりリーズナブル! 大家族や、冷凍ピラフ好きで頻繁に食べたい人にはお得用としてかなりオススメ。
1品目のローソンの商品と同じく、テーブルマークの製造だからか、同じように米は白っぽくて、優しく穏やかな香りが漂う。ただ米粒の食感はローソンほどしっかりしておらず、柔らかさもある。エビの直径は15ミリ。他商品に比べて、こちらの商品はさすがにエビの分量は少なめだが、ピラフとしての美味しさは十分に楽しめる。
ニチレイフーズ「7種の具材たっぷり! えびピラフ」(製造:ニチレイフーズ)
簡便性 ★
米の弾力感 ★★★
割安感 ★★
エビの配合割合は4%
パッケージの表面に「売上NO.1」と大きく書かれてある同商品は、皿に冷凍ピラフを平らに盛ってラップをかけて加熱(500W・1/2袋の場合、約4分20秒)するタイプ。お皿もラップも必要で、加熱時間も他商品より少し長めなので簡便性は1つ星に。価格は1袋450gで328円と標準的な価格帯のようだ。売上NO.1の理由は何なのだろう?
商品名にも「7種の具材」とあるが、まず見た目から他商品とかなり違う点が、具材がたくさん入ってカラフルな点だ。ピラフの彩りが美しい。エビの直径は20ミリほど。エビの満足感としては、コンビニ3商品並みにあり、定番のピーマン、インゲン、人参、コーンに加え、マッシュルームの存在感も大きく、具材のたっぷり感がとても感じられる。
さらに米が立っていて弾力がほどよく、ピラフとしての満足感がしっかり感じられる。具材の満足感、米の弾力感、見た目の美しさ、ほどよい価格…とバランスの良い商品だと感じた。そこが人気の秘訣なのかも。
以上、5種を食べ比べしてみて、エビ感を求めるならファミリーマート「海老の旨み! ! えびピラフ」、米粒感のあるピラフとしての美味しさを求めるならローソン「海老ピラフ」、彩りや具材たっぷりのバランス感を求めるならニチレイフーズ「7種の具材たっぷり! えびピラフ」……と、それぞれ特徴があることがわかった。味の好みや家族構成、利用シーンなどにより、定番エビピラフを賢く使い分けしてもいいかもしれない。残りの緊急事態宣言の期間中もおうち時間を楽しく過ごそう!
※価格は特記がない限り税別