米Intelは、拡張カード型ディスクリートグラフィックス「DG1」を発表した。ASUSを含む2社と共同で製品を開発しており、完成品PC用にOEMパートナーを通じて供給するとしている。
DG1は、既にノートPC向けに発表しているディスクリートグラフィックス「Intel Iris Xe MAX」をカード型で提供する製品。ノートPC向けよりもEU(実行ユニット)数が少なく、最大周波数も低い。DG1を搭載するASUSの「DG1-4G」はファンレスで、短めの基板の全面をヒートシンクが覆っている。
CPUとのバスインタフェースはPCI Express 4.0 x4。映像出力は4K/60pでの最大3画面同時出力に対応し、機能面では、AV1コーデックとHEVC(H.265)のハードウェアデコードをサポートする他、Intel Deep Learning Boostも利用できる。主な仕様は以下の通り。
製品 | DG1(デスクトップ向け) | Iris Xe MAX(モバイル向け) |
---|---|---|
製造プロセス | 10nm SuperFin | 10nm SuperFin |
EU(実行ユニット)数 | 80基 | 96基 |
ビデオメモリ | LPDDR4X-4266 4GB | LPDDR4X-4266 4GB |
最大動作周波数 | 1,500MHz | 1,650MHz |
TDP | 28W | NA |
映像出力 | DP 1.4、HDMI 2.0b | DP 1.4、eDP 1.4、HDMI 2.0b |
対応解像度 | 7,680×4,320(DP) 4,096×2,160(HDMI) | 7,680×4,320(DP) 4,096×2,160(HDMI) |
リリースでは、メーカーや仕様について公開されていないデュアルファン搭載モデルのイメージも確認できる。