みんなのマーケットは1月29日、「男性の育休取得」に関するアンケート調査の結果を発表した。調査は1月19日~1月24日、同社運営の「くらしのマーケット」会員522名を対象にインターネットで行われた。
まず、今後において子供を望んでいる男性に対して育休の取得意向を聞いたところ、過半数が「絶対取得したい」(53.6%)と回答。「できれば取得したい」を含めた取得意向は85.7%となった。しかしながら、実際に育休を「取得した」男性は8.4%と1割に満たず、「取得したかったが取得できなかった」男性も7.9%にとどまった。
育休を取得したことのある男性に理由を聞いたところ、「パートナーの助けになりたいから」(45.5%)、「育児に積極的に参加したかったから」(36.4%)、「育休制度を有効活用したかったから」(36.4%)が上位に。
一方、育休を「取得したかったができなかった」「取得しなかった」という人に理由を尋ねると、「収入が減るのは困るから」(30.7%)、「職場の仕事が回らなくなるから」(28.0%)、「職場に取得しづらい雰囲気があるから」(25.3%)が上位となった。
次に、男性に「育休を取得して良かったですか?」と質問したところ、8割超が「非常に良かった」(81.8%)と回答。これに対し、「夫が育休を取得して非常に良かった」と思っている女性は47.6%と半数を下回り、男女の認識にギャップがあることが判明。
そこで、夫が育休を取って「非常に良かった」と感じる理由を教えてもらったところ、「第二子出産後、産後高血圧になり、退院が延び、第一子の世話を主人がしてくれた。退院後も安静にしてなくてはいけなかったので、産まれた子供の面倒もほぼみてくれた」「家事育児の共有ができた。2度とない新生児期を一緒に過ごして、かわいさを共有してもらえた」「2人目をすぐに妊娠したので上の子を保育園に預けられなかった。コロナの影響や両親が遠方に住んでいることもあり、周囲の協力が得難い状況の中で、主人に頑張ってもらえるのは有り難かった」といった声が寄せられた。
一方、夫が育休を取って「どちらかと言えば良かった」「どちらとも言えない」と回答した人からは、「夫は4カ月の育休を取得。産後は私の身の回りの世話(炊事洗濯)をしてほしかったが、普段やらないのでできるわけもなく、常に指示待ちでイライラ、完成度も低かった」「子どもとよく関わってくれたのは良かったが、趣味の時間が多かった」「パートナーの昼寝にイライラしたこともあった」といった意見が並んだ。
続いて、配偶者にやってほしかったこと・実際に配偶者がやったことについて聞いたところ、女性の希望としては「子供の世話(お風呂入れ)」「掃除・洗濯などの家事」「買い物」(いずれも85.7%)と、身の回りの世話が上位に。しかし、男性が実際にやったことは「子供の世話(オムツ替え)」(85.7%)、「子供の世話(お風呂入れ)」(76.2%)、「その他子供の世話」(71.4%)と、子供に直接関わるものが多く、ここでも男女によるギャップがあることが浮き彫りとなった。