Windows 10を利用する際には、「Microsoftアカウント」または「ローカルアカウント」いずれかのユーザーアカウントでサインインする必要があります。この記事ではアカウントの種類それぞれの違いと、メリットについて確認していきます。

Microsoftアカウントとローカルアカウントの違いを大まかに説明

ざっくりと言ってしまえば、インターネット上にユーザー情報が保存されるのがMicrosoftアカウント、パソコン内に情報を保存するのがローカルアカウントとなります。まずはMicrosoftアカウントとローカルアカウントの違いを理解し、どちらが自分の使い方に合っているのかを知ることが大切です。以下、それぞれの特徴について説明します。

「Microsoftアカウント」とは

Windows 10はインターネットに接続して使うことが前提であり、Microsoftアカウントを活用しやすいように設計されています。OutlookメールやオンラインストレージのOneDriveをはじめ、多くのサービスはMicrosoftアカウントでサインインしなければ使えません。

また、同じMicrosoftアカウントを用いて、別のWindows パソコンにサインインすれば、各種設定やデータファイルを同期することも可能。職場と自宅のパソコンを同じ環境で揃えたり、パソコンを乗り換える際にも容易に環境を移行できるので便利です。さらにAndroidやiPhone、MacなどWindows以外のデバイスとデータを連携させることもできます。

よほど特別な理由がないかぎり、Windows 10にはMicrosoftアカウントでサインインするのが基本といえます。Microsoftアカウントはもちろん、無料で作成することが可能です。

Microsoftアカウントの主なメリット

  • 他のWindows 10パソコンと設定やデータを共有できる
  • OutlookやOneDriveなどマイクロソフトのオンサインサービスが使える
  • AndroidやiPhone、Macなど異なるデバイスとの連携が容易となる
  • Microsoftアカウント作成画面

    Windows 10をフルに活用したいなら、Microsoftアカウントの作成は必須といえます

  • Microsoftアカウントを説明するWebページのキャプチャ画像

    MicrosoftアカウントでWindows 10にサインインすると、さまざまなサービスが使いやすくなります。デジタルアシスタントの「Cortana」やMicrosoft Storeアプリの利用にもMicrosoftアカウントが必要です

「ローカルアカウント」とは

ローカルアカウントはWindows 10搭載パソコン上で作成します。「ローカル」という名のとおり、そのアカウントを作成したパソコンのみで機能するものです。オフライン(パソコン上)でアカウントを管理するため、ネットリテラシーに明るくない家族がいれば、セキュリティの面でこちらが安心という人もいるでしょう。

しかし実際のところ、インターネットに接続しないなどの特殊な使い方でなければ、ローカルアカウントを利用するメリットは小さいといえます。

あえてローカルアカウントを使うメリットは?

  • インターネット接続環境なしでもアカウントを作成可能
  • ユーザー情報がパソコン内のみに保存されるため比較的低リスク
  • 以前のWindows OSと同様の共有パソコン環境で利用できる
  • ローカルアカウントユーザーの「アカウントの種類の変更」画面

    Windows XP時代と同じようなパソコン共有方法で使いたいという家族がいれば、ローカルアカウントを用意するのも現実的な対応といえます