乃木坂46の26thシングル「僕は僕を好きになる」(27日発売)のグループ初となるアニメ版ミュージックビデオが29日、乃木坂46YouTube公式チャンネルにて公開された。
今作は、メンバーの齋藤飛鳥・梅澤美波・山下美月が出演した映画『映像研には手を出すな!』の原作者・大童澄瞳氏が、乃木坂46スタッフから「最近の乃木坂46のミュージックビデオはストーリー性のあるものが少ない」と聞き、「ならばアニメ版でそれを実現してしまおう」と盛り上がったことがきっかけで実現。
12月から制作がスタートし、実質1カ月弱しかない中でストーリー、絵コンテ、原画を大童氏自身が担当。『映像研には手を出すな!』で制作協力したmonofilmoがアニメーションを手掛けた。
完成したミュージックビデオは、エアバイク部に所属する女の子が主人公。葛藤を持ちながら過ごす、学校生活や部活動の模様が描かれている。
大童氏は今作について「歌詞を読んだ時、自分自身の境遇と重ね合わせて『これは私の話ではないな』と思いました。歌詞から伝わってくる“どこかで悩んでいる誰か”はいったいどんな人なんだろうと思いを巡らせ、部活を舞台に、怪我をきっかけにストイックで周りを置いて行きがちになってしまった主人公が、仲間から差し伸べられた手によって、純粋に楽しかった日々を取り戻すというシチュエーションにたどり着きました」とストーリーを振り返る。
そして「苦労したのは納期」と明かし、「時間がとにかくなかったので、映像編集ソフトを使って音楽の上に絵を貼り付けて作る“Vコン”を制作しました。曲に対して直感的に絵を組んで行けるし、チーム内でイメージも共有しやすいので良かったと思います。幸い僕は映画部出身で現役YouTuberでもあるので、映像編集自体は“お手の物”でした」と、具体的な制作過程について語った。