ローランドは、仏Enhancia(エンハンシア)のウェアラブルMIDIコントローラー「Neova(ネオバ)」を2021年2月13日に販売開始する。価格はオープン。市場想定価格は税込で60,000円前後。

  • ウェアラブルMIDIコントローラー「Neova」。送信機である「Neova Ring」(上)と受信機の「Neova Hub」(下)

Enhanciaは、2017年にフランスで設立された音楽用ハードウェア/ソフトウェアのブランド。独自のモーションセンシング技術によって、障害を持つ子供のために、空中で手を動かすことでドラム演奏が楽しめるシステムなどの開発を行ってきた。

今回発売する「Neova」は、そのモーションセンシング技術を応用したMIDIコントローラーである。指輪状の送信機である「Neova Ring」を指に装着して手を傾けたり上下左右に動かすことでMIDIのコントロールチェンジ情報を送出、受信機である「Neova Hub」をMIDI機器に接続することで、シンセサイザーの音程や音色の制御が行える(コントロールチェンジの割り当て範囲内で)。

扱えるコントロールチェンジは4種まで。手を左右に揺らしてビブラート(音量や音程を揺らす効果)をかけたり、手を左右に傾けてピッチ・ベンド(音程を滑らかに変化させる効果)させること以外に、指を上下に動かす「ティルト」と手首を回す「ロール」のジェスチャーは、任意のコントロールチェンジを割り当てて操作できる。専用のパソコン用ソフトウェア(Mac/Windows対応)を使用して、設定の変更や好みの設定を保存するのも可能だ。MIDI対応の電子楽器だけでなく、パソコンとUSB接続することで各種DAWのコントローラーとしても使用できる。

  • リングパーツは8つのサイズから選べる(8つ同梱)

  • MIDI接続用変換ケーブルも付属

質量はNeova Hubが200g、Neova Ringは10g。Neova Ringの指に装着するパーツは、同梱されている8つのサイズから選んで付け替えられ、指にフィットさせられるようになっている。この他、MIDI接続用変換ケーブルなどが付属する。