近畿日本鉄道は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大による利用減を踏まえ、1月30日から平日の特急列車の一部運休に踏み切る。あわせて土休日の夜間に実施している特急列車の一部運休をさらに拡大し、運休本数を増やす。
平日は特急列車417本のうち、大阪阿部野橋~吉野間25本、京都~近鉄奈良間18本など、計64本を運休。運休率は15%となる。
近鉄名古屋駅から伊勢志摩方面の特急列車の一部は区間を変更して運行。近鉄名古屋発賢島行の11本は鳥羽行に、賢島発近鉄名古屋行の10本は鳥羽発に変更する。観光特急「しまかぜ」「青の交響曲」は通常通り運転する。
土休日は特急列車446本のうち、ほぼ半数にあたる222本が運休に。大阪難波~近鉄奈良間は32本すべて運休し、京都~近鉄奈良間も61本のうち59本が運休となる。
近鉄名古屋駅から伊勢志摩方面の特急列車のうち、近鉄名古屋発賢島行の12本は鳥羽行に、賢島発近鉄名古屋行の11本は鳥羽発に、鳥羽発近鉄名古屋行の1本は宇治山田発にそれぞれ変更して運転する。大阪阿部野橋~吉野間の特急列車は、大阪阿部野橋発吉野行の3本を橿原神宮前行に変更する。
なお、一部の路線・区間において、一般列車の運休も実施する。「ご利用のお客さまにはご不便をおかけしますが、ご理解いただきますようお願い申し上げます」「当社では引き続き、鉄道輸送の使命である安全・安定輸送の確保に注力するとともに、お客さまのニーズの変化を見極めながら、良質な輸送サービスの提供に取り組んでいきます」とのこと。