京阪電気鉄道は27日、安全性の向上や環境への配慮、バリアフリーへの対応に主眼を置いて開発した車両13000系(5次車)を新たに6編成36両導入すると発表した。今年2月以降、同社の5000系を順次置き換え、6月頃の置換え完了を予定している。
13000系を順次導入する取組みは、京阪グループが推進する「BIOSTYLE PROJECT」(健康的で美しく、クオリティの高い生活を実現し、循環型社会に寄与するライフスタイル「BIOSTYLE」の実現をめざす取組み)の一環だという。京橋駅1・2番線におけるホームドア設置(2021年度中に竣工予定)にともない、今年2~6月頃にかけて既存の5000系を順次置き換えていく。
今回導入する13000系(5次車)では、戸挟み検知装置を新設。乗降用扉の上部に設置したセンサーにより、開閉時における傘や杖などの挟み込みを検知して乗務員に知らせることで、駅発車時のさらなる安全性向上を図る。車内防犯カメラは1車両あたり3カ所設置し、より安心して乗車できる環境の整備をめざす。
車内の乗降用扉の上部に広告用デジタルサイネージを1車両あたり3カ所設置し、鉄道サービスの充実化も図る。なお、すでに導入済みの13000系(7両編成)49両についても、2022年度中に広告用デジタルサイネージの設置工事が完了する予定だという。