シャープは2021年1月27日、カラー電子辞書「Brain(ブレーン)」シリーズの新製品として、高校生モデル2機種、大学生・ビジネスモデル1機種、中学生モデル1機種、生活・教養モデル1機種の計5機種を発表した。発売日は2021年2月10日で、価格はオープン。推定市場価格(税込)は38,000円前後~48,000円前後。
PW-S1(高校生モデル)
PW-S1は、280コンテンツを収録する高校生モデルの上位機種。ネイビー系とホワイト系の2色展開。推定市場価格は48,000円前後(税込)。2021年からスタートした大学入学共通テストで、リスニング問題の配点が大学入試センター試験の約2倍となったことなどを受け、リスニング・スピーキングを中心に英語の学習機能を強化した。
これまで横向き画面のみだった「ステップリスニング機能」および発音練習アプリ「ATR CALL 5000」を、画面を縦にして使う「縦型学習」に対応させた。縦に持つときの本体サイズ(幅)が前モデル(PW-SS7)から約2mmスリム化。辞書ではなく学習機能を使うときの専用画面「Brain Learning」を備え、英語4技能のトレーニングや暗記学習を、すきま時間を活用して行いやすくした。
新学習指導要領(高校では2022年度から導入)に対応した発音練習アプリ「ATR CALL5000」を備える。性別や年齢の異なる30名以上のネイティブが読み上げる音声で、高校卒業までに習得すべき英単語約5,000語とその用例を収録。お手本の発音をまねしたユーザーの音声を録音し、自動で採点する。
英語の多読学習に適した「OXFORD BOOKWORMS ベストセラー厳選集」も搭載。ウサイン・ボルトを題材とした書籍など計55冊を含み、わからない言葉は単語ごとに調べられる。例文を参考にしながら英作文ができる「英作ボードスピーキングプラス」機能も追加した。
単語の検索はこれまで読みを入力する方式だったが、今回はそれに加え、英・数字や漢字が混在した語句の検索にも対応。例えば「iPS細胞」など文字種が混在した単語をそのまま入力でき、キーボードにも文字種を切り替えるキーを新設した。
内蔵メモリは約200MB、拡張用にmicroSD/microSDHCメモリーカードスロットを装備(最大32GB)。ディスプレイサイズは5.5型で、解像度は854×480ドット。タッチペンが付属し、本体サイズはW152.4×D94.5×H18.4mm、重さは約260g(電池、タッチペン含む)。
PW-H1(高校生モデル)
PW-S1は、241コンテンツを収録する高校生モデル。ホワイト系、ブラック系、ネイビー系、レッド系、バイオレット系の5色展開。推定市場価格は43,000円前後(税込)。そのほかの仕様や機能は上記のPW-S1とほぼ共通。
PW-B1(大学生・ビジネスモデル)
PW-B1は、150コンテンツを収録する大学生・ビジネスモデル。ネイビー系、レッド系の2色展開。推定市場価格は43,000円前後(税込)。
高度な英語表現に対応し、ビジネスの現場でも役立つコンテンツを収録。今回、ユーザーから要望が高かった英文法書「総合英語 Ever green」を追加した。
内蔵メモリは500MB。そのほかの仕様や機能は上記の2モデルとほぼ共通。内蔵メモリは約500MBで、そのほかの仕様や機能は上記2モデルとほぼ共通。
PW-J1(中学生モデル)
PW-B1は、150コンテンツを収録する中学生モデル。バイオレット系、ホワイト系の2色展開。推定市場価格は38,000円前後(税込)。
英語の授業が始まった小学生からでも使いやすい、新学習指導要領に対応したコンテンツを備える。高校生モデル(PW-S1、PW-H1)以外で英語発音アプリ「ATR CALL5000」を収録しているのはPW-J1のみ。キーボードトレーニングも行える。内蔵メモリはPW-B1と同じ約500MBで、そのほかの仕様や機能は上記3モデルとほぼ共通。
PW-A1(生活・教養モデル)
PW-A1は、150コンテンツを収録する生活・教養モデル。ホワイト系、レッド系の2色展開。推定市場価格は38,000円前後(税込)。
「ビジュアル・ワイド 日本名城百選」、「山川一問一答 日本史 第3版」などを追加。文字を大きく表示する専用ホーム画面で見やすさを向上させた。内蔵メモリはPW-B1、PW-J1と同じ約500MBで、そのほかの仕様や機能は上記4モデルとほぼ共通。