ビジネスシーンや、YouTube・TikTok関連などでもよく見聞きする「モデレーター」という言葉。
本記事ではモデレーターの詳しい意味や語源、その役割、ファシリテーターとの違いを解説していきます。
モデレーターの意味とは
モデレーターはビジネスシーンで一般的に使う場合、インタビューや会議などの司会者のことを指します。
ただ本来の意味としては、司会者に限った意味ではありません。モデレーターという言葉を理解するために、意味や語源などをしっかりと押さえておきましょう。
モデレーターの本来の意味
モデレーターとは、司会・議長・仲裁者・仲介人・調停者・調整者などの意味を持つ言葉です。第三者として当事者らの間に入る存在であり、中立で仲介的な立場であるため、どちらにも肩入れないのが一般的です。
モデレーターの語源は英語の「moderator」
モデレーターの語源は、英語の「moderator」から来ています。英語での「moderator」は討論会などの司会者、町会などの議長、仲裁者といったように、日本語とほぼ同じような意味で使われています。
仲介的な意味合いのほか、「高エネルギー中性子をマイナス250℃程度の実験に適した温度にまで冷やすための機器」もモデレータ(減速材)と呼ばれています。
YouTubeやTikTokにおけるモデレーターとは
最近はビジネスシーン以外でも、YouTube、TikTokなどでの配信においても「モデレーター」という言葉がよく使われます。
ここでのモデレーターとは、ライブ配信で不適切なコメントを削除したり、配信内容やルールの解説をしたりする人を指します。
配信者と視聴者の間に立って、お互いのために有意義な配信となるよう、調整する役割があるのです。
ファシリテーターとの違い
こちらもビジネスシーンでよく見聞きする「ファシリテーター(facilitator)」とは、会議などの場で議事進行を務める役割を持つ人のことです。ファシリテーターを必要とする際は、何かしらの結論を出すのが目的になるケースが多いです。
ファシリテーターは、モデレーターよりも進行役という意味合いが強いと言えます。司会という意味ではモデレーターと大きな違いはありません。
ビジネスにおけるモデレーターの役割
ビジネスにおけるモデレーターには
(1)進行を仕切る
(2)参加者の本音を聞き出す
(3)参加者の意見を分析しまとめる
といった役割があります。以下で詳しく役割を解説していきます。
進行を仕切る
ビジネスにおけるモデレーターは、参加者が自由に発言できるような場の雰囲気を作り、テーマから話がそれることがないように進行を仕切ります。偏った意見は持ち込まず、参加者の意見を大切にすることが重要です。
参加者の本音を聞き出す
会議やミーティングなどで参加者の本音を聞き出すこともモデレーターの仕事として問われる部分です。
「その判断は、なぜそう判断したのでしょうか」「その行動をとった理由はなぜですか」など、状況に応じて的確な質問が必要です。公平な立場として、参加者の本音に迫るために、深掘りすべきときは質問していく姿勢が問われます。
参加者の意見を分析しまとめる
会議やミーティングなどで参加者の意見がばらけることは普通です。モデレーターは話し合い中に参加者の声に耳を傾け、内容を分析しながらまとめます。
公平な立場ということで、発言回数が多い人の意見だけを取り上げるのではなく、全体的に意見を集計し分析することが大切になるでしょう。
モデレーターの意味や役割を理解しよう
ビジネスシーンにおいて、モデレーターとは主に会議の進行を管理し、参加者の意見をまとめて評価する役割を持ちます。会議やミーティングなど、意見が割れている問題の場合、満足できる成果を得るためにはモデレーターのスキルは重要です。
また、YouTube、TikTokなどでの配信においてもモデレーターの役割は注目されています。
それぞれの意味や役割をしっかりと把握しておきましょう。