妊娠中、おなかが張る原因
おなかが張るのは、主には子宮筋が収縮している状態をいいます。妊娠すると、子宮では胎盤が作られて赤ちゃんを育てる環境ができていきます。そして、だんだん大きくなっていき、子宮とくっついているじん帯が引っ張られ反射的に縮もうとするのです。また、妊婦さんが緊張やストレスなどの刺激を受けることでも子宮の筋肉は収縮し、キュッと硬くなることがあります。
便秘もまた、とくに妊娠中期になって子宮が大きくなってくると、腸が子宮を圧迫しておなかの張りや苦しさを引き起こすことがあります。
張りの感じ方は人それぞれで、下腹部に違和感が生じたり、おなかがぎゅーっと引っ張られている感じがしたり、おなかが硬いと感じたりします。程度の差はあれ、おなかの張りはほとんどの妊婦さんが感じるもの。生理的なもので問題のない場合が多いものの、なかには早産や流産などの危険信号として起こることもあるので注意深くみる必要があります。
おなかの張りを予防する方法
生理的に起こることもありますが、毎日の生活に気を付けて少しでもおなかが張らないよう工夫しましょう。
1. 体を冷やさない
体が冷えると血管が収縮し、血液の流れが悪くなります。また、子宮の血管も収縮するのでおなかの張りにつながってしまうのです。
体を冷やさないよう、飲み物は常温や温かいものを飲む、入浴で体を温める、生野菜を温野菜にする、長めの靴下を履く、腹巻を着けるなど体が温まるような生活にできるとよいですね。体を温めることは、血液の流れをよくし、肩こりや腰痛予防などの効果も期待できます。