シャープは1月26日、プラズマクラスター冷蔵庫の新製品(2機種)を発表した。発売はフレンチドアタイプのSJ-MF46Hが3月11日、「どっちもドア」タイプのSJ-MW46Hが4月8日。価格はオープン、推定市場価格(税別)はどちらも270,000円前後。

  • フレンチドアタイプのSJ-MF46H

  • 「どっちもドア」タイプのSJ-MW46H

奥行き630mmという薄型設計の冷蔵庫。平均奥行き650mmのシステムキッチンや食器棚と並べても、スッキリと設置できる点が特徴。奥行きをスリムにしたことで、上段奥の食品が探しやすくなっている。

質感にこだわったメタルドアを採用し、インテリアとの調和を目指した。カラーはダーク系キッチンにぴったりの「ダークメタル」、幅広いテイストにフィットする「ライトメタル」を用意。野菜室、アイスルーム・上段冷凍室、下段冷凍室のハンドル部には木目調デザインを採用し、メタルの質感を引き立てた。

  • それぞれ「ダークメタル」「ライトメタル」の2色を用意

  • 引き出しのハンドル部分に木目調の素材を施した

2段構造のチルドルームには、密閉構造の「うるおいチルド」と低温制御の「作りおきルーム」を配置。「うるおいチルド」は、機密性の高い密閉空間で無風状態を保ち、食品の乾燥を抑える。お刺身、サラダ、ハム、チーズなどをラップなしで保存しておける。「作りおきルーム」は、約-2℃~0℃の低温制御で保存し、作りおきする料理を冷凍ではなく冷蔵で保存したいというニーズに応えた。

  • 2段構造のチルドルーム。上が「うるおいチルド」、下が「作りおきルーム」

一方、上段の冷凍室には、約20分で粗熱(あらねつ)をとる「作りおき冷却」を新たに搭載。「作りおき急冷」モードで粗熱をとったのち、チルドルームの「作りおきルーム」に移し替えて保存すると、常温による粗熱とりに比べて雑菌の繁殖が抑えられるという。

  • 上段の冷凍室では、粗熱をとるのに便利な「作りおき急冷」が使える

  • 「作りおき急冷」と「作りおきルーム」を使うと、作りおきする料理を衛生的に保存

野菜室は、本体中央部にレイアウトした「真ん中野菜室レイアウト」を採用。野菜の取り出しやすさや収納しやすさにもこだわった。

メインの冷凍室は、食品がたっぷり入る3段構造になった定格内容量135Lの「メガフリーザー」。1段目にはタッパーに入れた作りおき食品などを収納できるほか、2段目はカップアイスといった小物を整理する「フレキシブルトレー」を搭載。3段目は高さ200mmで大型冷凍食品を整理しやすい。

  • 野菜室を本体の真ん中の位置に配置

  • カップアイスなど小型の食品の整理に便利な「フレキシブルトレー」

  • フレンチドアタイプのSJ-MF46H

  • 「どっちもドア」タイプのSJ-MW46H

AIoTにも対応

また、シャープ独自のAIoT機能も装備。冷蔵庫に呼びかけて対話モードを起動するウェイクワードによって、スムーズな応答を実現した。例えば、本体前で「冷蔵庫」と呼びかけると、冷蔵庫が対話モードに入り、よく理世するスーパーの特売情報や、特売食品を使った献立を教えてくれる。

シャープのキッチン家電「ヘルシオ ホットクック」「ヘルシオ」とも連携。冷蔵庫で選んだ献立をヘルシオなどに送信して、自動調理が可能だ。さらに、シャープのAIoT洗濯機と連携すれば、洗濯機の運転終了を冷蔵庫で確認できる。専用アプリ「COCORO HOME」からの機能としては、外出先から冷蔵庫に伝言を送信、ドア開閉の確認といったものがある。

  • 本体正面に搭載した人感センサーと、音声対話の連携させたAIoT機能を備える

  • 毎日の献立決めに役立つほか見守りとしても活用できる

冷蔵室のハンドルを抗菌仕様にするなど清潔性アップ

コロナ禍による抗菌・抗ウイルス意識の高まりにこたえ、清潔性にも配慮。従来のモデルから備えているプラズマクラスター機能を進化させ、「プラズマクラスター冷蔵室・集中シャワーモード」を実装した。

これは、ドアの開閉回数が多い時間帯やドアのオープンが通常時より長いタイミングを分析し、冷蔵室内に通常より多くのプラズマクラスターイオンを集中的に放出する機能だ。これにより庫内を清潔に保つとする。合わせて、頻繁に手を触れる冷蔵室のハンドルや、洗いにくい製氷ユニットを抗菌対応にした。

両モデルとも定格内容積は合計457L。冷蔵室は240L、野菜室は82L、冷凍室は135L。本体サイズは幅650×奥行630×高さ1,838mm。

  • よく触れるハンドル部分を抗菌仕様にした(写真はMFシリーズ)