JR東日本・JR東海は22日、春の期間(2021年3~6月の122日間)の臨時列車に関する発表の中で、夜行列車の臨時快速「ムーンライトながら」の運転を終了することを明らかにした。

  • 夜行列車の快速「ムーンライトながら」。JR東日本の特急形電車185系を使用して運転された

「ムーンライトながら」は昨年度まで夏期(お盆前後)・冬期(年末年始)・春期(春休み期間)に、東海道本線東京~大垣間で運転されてきた夜行列車。過去にはJR東海の特急形電車373系を使用し、定期列車を設定していたが、2009年3月以降は臨時列車のみの運転となり、近年は国鉄時代に製造されたJR東日本の特急形電車185系を使用していた。指定席券を別途購入することにより、「青春18きっぷ」などのお得なきっぷでも乗車可能な列車だった。

今年度は新型コロナウイルス感染症の影響など諸情勢を鑑み、夏期の設定が見送りに。冬期も新型コロナウイルス感染症の感染拡大にともない中長距離の利用が減少していること、深夜・早朝の長距離移動について利用動向の見通しが立たないことを理由に、運行が見送りとなっていた。今回の発表で、JR東日本・JR東海は「ムーンライトながら」の運転終了に関して、「お客さまの行動様式の変化により列車の使命が薄れてきたこと」と「使用している車両の老朽化」を理由に挙げた。