俳優の妻夫木聡と志尊淳が、マクドナルド「ごはんチキンタツタ」の新CMで職場の先輩&後輩役として共演することが22日、わかった。「車内でごはん/瀬戸内」編は、26日から全国(一部地域を除く)で放送される。
仕事の合間のひとときを描いたCMでは、ごはんチキンタツタ 瀬戸内レモンタルタルを口にした妻夫木が、瀬戸内の味だと懐かしんで涙を見せる。しかし志尊は「たしか、江戸っ子ですよね」と思わずツッコミ。そこに「ごはんバーガー」シリーズの顔であるナイツの塙宣之が通りかかるというストーリーだ。
撮影では、カメラのセッティング変更などの短い待ち時間も仲良く談笑していた2人。前後左右、さまざまな角度から撮影する食事シーンは慌ただしい進行となったが、スタンバイを終えた妻夫木が「モグモグくださ~い」と呼びかけるとスタジオ内に笑いが起きた。それ以降、監督も「モグモグ用意して~」と指示するなど撮影用バーガーの“モグモグ”呼びが定着。気恥ずかしくなったのか「モグモグってなんだよ! 俺、いくつだよ!」と自虐的に笑う妻夫木の姿が見られた。
CMのストーリーにちなみ、2人の「思い出の場所」を聞くと、妻夫木は「初めて軽井沢に行ったとき、本当の意味で自然と一体化した気持ちになれたんです」といい、「時計を一切見ないで、ただのんびり外の景色を眺めて過ごすのがこんなに気持ちいいことなんだ……と、軽井沢に行ったとき、初めて思ったんです。だから僕にとって思い出の土地は軽井沢なのかな。本当にリラックスして、『無』になれる場所という感じですね」と軽井沢の魅力を説明。
志尊は「試練だった」と、仕事で行ったニューヨークを挙げる。「語学を勉強しなければいけなかったし、オフ・ブロードウェイのカンパニーに入らせてもらって演技指導を受けるということを同時にやったことがあるんです。そのときはマネージャーさんもいなくて、ひとりで出かけて、現地のディレクターさんと1週間過ごしたことがあるんですけど、その『試練』が脳裏に焼きついているので、ニューヨークには軽い気持ちで行けないというか、背筋がピンとなる感覚で……」とハードなエピソードを回顧し、「ニューヨークはいい場所だけど、行きたいかと言われると、ちょっと迷ってしまいますね(笑)」とコメントした。
また、2021年の抱負について妻夫木は「2020年は、蓄えた年だと思っています。じっと耐えながらも、じっくり新しいものに向けて備えていた年でしたから、その備えたものを2021年に発散していけたらいいな」と願いを込め、「前を向いて生きていくということを自分の中で心がけていきたいなと思っています。その心があれば、自分の関わった作品にも気持ちが宿るんじゃないかな……と前向きな気持ちでいます」と俳優としての思いを明かす。
志尊は「2020年はたくさんのことが起きたので、自分の中で整理できたものもあれば、立ち止まる時間がないような感じもあって……。あっという間に過ぎたし、かつ印象的なことがたくさんあった1年だったので、2021年は焦らずゆっくり立ち止まってみるのもいいかな」と話し、「仕事に着眼して生きていた部分が強かったんですけど、もう少し趣味など多方面からインプットできるようなことを進んでやっていきたい」と仕事以外の展望も語った。