俳優の中村倫也が、3月18日に初のエッセイ集『THE やんごとなき雑談』を発売し、作家デビューを果たすことがこのほど、明らかになった。
ユーモアとペーソスあふれる筆致で描かれるは、人気俳優の素顔、哲学、そして真剣な眼差し。スターダムにのし上がった2018年から2年にわたる毎月の連載原稿(『ダ・ヴィンチ』2018年11月号~2020年11月号掲載)に書き下ろしを加え書籍化が決定した。癒し系でゆるふわで、ミステリアス、“つかみどころがない”俳優・中村倫也が、こじれた自意識を爆発させ、丸裸になる。
自意識過剰でモテたくて仕方なかった学生時代。クラスメイトに突然奪われたファーストキス。料理や掃除に買い物、たまの実家への帰省と親孝行、そんなありふれた休日。 思うように進まない俳優業に、誰にも必要とされていないのかとコンプレックスを抱えては笑えなくなった日々、這うように見つけ出した答え。“カメレオン俳優”と評されてはそのブレイク後、呼吸ができなくなったこと。昨年、自粛期間中に襲ってきた、孤独と涙。そして尊うべき「生きる」ことについて……。
ロゴや挿絵イラストはすべて本人作。カバー、表紙に至るまで本人のアイデアと思いがあふれる一冊となっている。
中村は「役者というのはお恥ずかしい仕事だなあと常々思う。人前で、カメラの前で、本気になって泣き喚いたり甘い言葉を吐いたり。自分の経験や感覚からしか生まれないそれらを多くの人に見せるのは、まるで恥部を晒しているような作業だなぁとも思うのだが、まだ『脚本だから』と言い逃れもできる。さて、エッセイである。この2年間、僕個人の生活の中で感じた本音とやらを、できるだけ丁寧に綴ってみた。つまり言い逃れのできないこれらは、恥部中の恥部だ。そんなものが世に出るなんて…。しかし恥ずかしい時は敢えて大声を出すと相場は決まっている。だから声高らかに言おう。買ってくだしゃい!! お願いします!!!」とコメントしている。