憧れのアメリカンラグジュアリー「キャデラック」にデビューするには最適なクルマが日本にやってきた。コンパクトSUVの新型車「XT4」だ。左ハンドルのみなのは相変わらずだが、キャデラックで最も小さく、最も安いSUVは比較的、手が出しやすい存在なのではないだろうか。
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2021年1月16日に発売となったキャデラック初のコンパクトSUV「XT4」
キャデラックの間口を広げる新型車
キャデラックには「エスカレード」のほか、「XT」から車名が始まる2種類のSUVがある。3列シートの「XT6」と、「SRX」の後継車である「XT5」だ。
今回の「XT4」は全くの新型車であり、世界的に人気の高いコンパクトSUVというセグメントにキャデラックが戦略的に投入してきたモデルだ。ボディサイズは全長4,605mm、全幅1,875mm、全高1,625mmなので、同4,825mm、1,915mm、1,700mmのXT5と比べれば一回り小さく、日本の道路ではより扱いやすいだろう。
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GMジャパンによれば、「XT4」ではより幅広い層、特に若者に興味を持ってもらいたいとの思いがあるという。デザインについてはスタジオの若手デザイナーを集め、「自分たちが欲しいと思えるクルマを」とオーダーを出したそうだ
キャデラックとしては初のコンパクトSUVとなるが、XT4の車内スペースは十分だ。リアシートのレッグルームはクラストップの広さを確保してあるとのこと。荷室容量は637Lで、リアシートを倒せば最大1,385Lまで拡大できる。各シートで温度調整が可能な「デュアルゾーン空調システム」やBOSEのサウンドシステムなども嬉しい装備だ。
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「XT4」にはラグジュアリー系の「プレミアム」、スポーティーな「スポーツ」、最上級の「プラチナム」という3つのグレードがある。価格は570万円～670万円だ
搭載する新設計の2.0L直列4気筒ターボエンジンは最高出力230馬力、最大トルク350Nmの性能を発揮。負荷が低いときには2つの気筒を休ませる気筒休止システムを採用し、燃費効率も向上させているという。トランスミッションは9速AT、駆動方式はAWD(4輪駆動)だ。
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8インチの高精細タッチディスプレイはスマートフォンのように直感的な操作が可能だという
GMジャパンによれば、XT5およびXT6に乗っているユーザーからは「同じようなサイズの輸入車SUVは多いが、周囲とかぶらないのが嬉しい」との声が多く届くとのこと。左ハンドルのみの設定であるため買い手は選ぶものの、乗ってさえしまえば「周りとは違う」という満足感が得られるのだろう。激戦区のコンパクトSUVセグメントに登場したXT4も、乗るクルマで個性を発揮したいというユーザーにとっては魅力的な選択肢となりそうだ。
