ソニーは、アニメ『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』とスマートウォッチ「wena 3」のコラボモデル「wena 3 -NERV EDITION-」を5月14日に発売する。シチズン「PROMASTER」をベースに、NERV官給品デザインを施したヘッド(時計部)を装備。1,000台限定で、価格はオープンプライス。店頭価格は10万9,000円前後(税別)を見込む。
さらにヘッド部は共通で、デザイン違いの付け替えバンドや専用ペリカンケースが付属する「wena 3 -NERV EDITION- complete set」を、300台限定で同日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭価格は15万9,000円前後(税別)を見込む。
いずれもソニーストアと家電量販店ECサイト、エヴァストアECサイトで販売する。なお、家電量販店の店頭では取り扱わないとのこと。
ヱヴァコラボwena 3のラインナップ・店頭想定価格(税別)
- NERV本部 パイロット専用モデル(限定1,000台)
wena 3 -NERV EDITION-(WNW-SN-EV/B):10万9,000円前後 - NERV本部 パイロット専用コンプリートセット(限定300台)
wena 3 -NERV EDITION- complete set(WNW-CSN-EV/B):15万9,000円前後
Suicaなどの電子マネー機能に対応し、大型ディスプレイも備えた「wena 3」と、シチズンのプロフェッショナルスポーツウオッチ「PROMASTER」をベースに、“NERV官給品”をコンセプトとしたデザインを採用したコラボモデル。文字盤やベゼルのほか、付属品やパッケージなどがコラボ仕様になっている。上記の製品紹介動画を見ると、wena 3本体の画面UIに第3新東京市のシンボルマークが採用されていることも分かる。
NTTドコモから発売されたエヴァケータイ「ヱヴァンゲリヲンケータイ SH-06A NERV」(2009年)や、エヴァスマホ「SH-06D NERV」(2012年)のデザインチームが再集結。NERV官給品というコンセプトは、ソニーが2019年に発売したエヴァコラボwena「wena wrist active NERV edition」と同じだが、今回は「極地戦闘員/パイロット専用」という、スペシャリスト向けを意識した情報密度の高いデザインに仕上げた。
PROMASTERから、時刻合わせが不要なワールドタイムエコ・ドライブ電波機能を備えたコンビネーションクオーツ(アナログとデジタル時計が1つになった機種)をベースモデルとして採用。文字盤や液晶のデザインに劇中のモニターグラフィックスのエッセンスを盛り込み、NERVの世界観に合わせてオレンジのLED照明を装備。インデックスと針にはグリーンの夜光塗料を塗装した。
wena本体裏とリューズにはNERVロゴをあしらっている。パッケージにもオリジナルデザインを採用した。
いずれもNERV本部・支部のある国の国旗と警告文入りのデザインをあしらったバンドを同梱。ワックスド・コットンでミリタリーテイストでありながらファッション性を追求したバンドとなっており、パイロット専用モデルでは日本・NERV本部デザインを採用した。
パイロット専用コンプリートセットでは、NERV本部に加えてドイツ・ベルリン支部/イギリス・ロンドン支部に向けたデザインをあしらった付け替えバンドを含む計3本を同梱。これらをオリジナルデザインのペリカンケースに収めて提供する。
ちなみに、wena 3 -NERV EDITION-の商品コンセプトは、「NERV制式極地戦闘員/パイロット専用針指式腕時計型情報端末」。NERV本部/ユーロ支部に所属する極地戦闘員、および戦闘機パイロット向けの官給品という位置づけだ。
エヴァンゲリオンパイロットも日常携行用に支給対象にはなっているそうだが、シンジやアスカ、レイ、マリが装着するにはデザインが若干ゴツい。どちらかというと、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』の冒頭に登場した北極・ベタニアベースの戦闘員や、VTOL機(垂直離着陸機)パイロットといったハードな現場のNERV関係者が携行しているモノ、と考えていいだろう。
ヘッド部の内蔵電池はCTL920Fで、動作時間はパワーセーブなしで6カ月、パワーセーブありで2.5年。キャリバーはU680。精度は平均月差±15秒(非受信時)。電波時計機能は、日本・アメリカ・ヨーロッパ(ドイツ)、中国の標準電波に対応する。ケースサイズは46.3mm、厚みは14.3mm、ラグ幅は約22mm。ケース材質はステンレスで、表面処理はBIP。風防材質はサファイアガラス。防水性能は10気圧防水。重さは91.3g。
wena 3は既報の通り、腕時計のバンド部分にスマートウォッチの機能を内蔵。FeliCaを活用した電子マネー機能が利用可能で、新たにSuicaにも対応しており、電車やバスへの乗車時に手首をかざすだけで決済可能だ。大型の高輝度有機ELディスプレイを備えており、電子マネーの残高を確認できるほか、スマホと連携して、電話の着信やメール、SNS、スケジュールの通知を受け取れる。Amazonの音声サービス「Alexa」にも対応する。
独自アルゴリズムによる活動ログ機能も搭載。加速度センサーとデュアル光学式心拍センサー(緑LED+赤LED)により、歩数、消費カロリー、心拍数、消費カロリー、睡眠の深さなど、日々の活動を計測してアプリで管理できる。最大酸素摂取量(VO2 Max)やストレスレベルの推定も可能だ。連続動作時間は約1週間。防水性能は5気圧。wena 3専用充電コネクター、USB Type-Cケーブルなどが付属する。