ニューノーマル時代だからこそ、モバイルノートPCは外出先ではもちろんのこと、自宅やオフィスでも快適に使いたいもの。ビジネス向けのPCは価格重視になる一面がありますが、性能や使い勝手、携帯性などトータルバランスにも優れているのが、日本HPの13.3型 ノートPC「HP ProBook 635 Aero G7 Notebook PC」です。

  • HP ProBook 635 Aero G7 Notebook PC。価格は税別99,800円~

    HP ProBook 635 Aero G7 Notebook PC。価格は税別99,800円~

「HP ProBook 635 Aero G7 Notebook PC」(以下、Aero G7)は、CPUにAMD Ryzen 4000シリーズを搭載し、約23時間の長時間バッテリ駆動を実現した法人向けの13.3型モバイルノートPCです。

全10モデルの中から、CPUにAMD Ryzen 7 4700U with Radeon Graphics、メモリに16GB、ストレージにSSD 512GBを備えた最上位モデルを試用しました。LTE通信にも対応しています(nano SIMスロット)。法人向けモデルですが、直販サイトのHP Directplusでは個人ユーザーでも購入できます。直販価格は131,800円(税別)です。

上品さを持ち歩けるビジネスノート

Aero G7の本体は、老若男女が無難に持ち歩ける落ち着いたデザイン。全面がシルバーで天面に「HP」のロゴをあしらっています。このロゴだけ光沢になっており、光の当たり方や映り込みで色味が変化して、さりげなくオシャレ。ヒンジ外側の「PROBOOK」ロゴもGOODです。野暮ったくないので、たとえば社用として有無を言わさず支給された場合でも、よかったと思える1台ではないでしょうか。

  • 本体は全面にシルバーのマットコート。シックでかっこよく仕上がっています

  • ヒンジに「PROBOOK」のロゴ

  • 天面のロゴのみ光沢。ちょっとしたラグジュアリー感を漂わせています

重さは本体のみで約1kg。持ち歩きを想定したモバイルPCなので、小脇に抱えて社内を移動するのは朝飯前。カバンに入れて外を歩き回るときも、約1kgなら許容範囲ではないでしょうか。日常で使っているバックパックに入れて持ち歩いてみましたが、私物のモバイルPCよりもわずかに軽いこともあり、2台一緒に持っていてもすぐに違和感がなくなりました。

  • 片手でしばらく小脇に抱えても、まったく苦になりません。かさばる紙の資料があると、そちらのほうが苦になりそうです

  • ディスプレイはほぼ180度まで開き、スレート状に広げられます。多人数でのぞき込むときも見やすい仕様です

4G LTE通信でどこでもネット接続

本体の前面と背面は、インタフェース類やスイッチ類がなくスッキリ。手前にいくほど細くなる傾斜によって、実際より薄く見えるデザインです。前面にはディスプレイを開閉しやすい角度に切り込みが付いており、ゆっくり持ち上げれば片手でも開けられます。

  • 本体前面

  • 本体背面

インタフェース類は左右側面に振り分けられています。本体右側は、手前からSIMスロット、USB 3.1 Type-C Gen 2(USB Power Delivery、DisplayPort 1.4)、HDMI、電源が並びます。本体左側は、手前からヘッドホン・マイクコンボジャック、USB 3.1 Type-A×2(奥はパワーオフUSB充電対応)、セキュリティスロットです。

  • 本体右側面

  • 本体左側面

SDカードスロットがない点は気になる人がいるかもしれません。最近は無線でデータを転送できるデジカメが増え、スマホで撮った写真はクラウド経由でPCと共有できますが、ほかの人と撮影データをやり取りする場合などはSDカードが読み込めるとラクです。そういう機会がどのくらいあるか考え、カードリーダーを別途用意しておくとよいいでしょう。

今回試用したモデルは、4G LTE通信(SIMフリー)に対応しています。nano SIMカードを本体右のSIMスロットに挿入して、Windows 10でAPNを設定すれば、スマートフォン(携帯電話)のつながる場所ならネットワークが利用できます。WWANモデムはIntel XMM 7360 LTE-Advanced(GPS機能付き)で、対応しているバンド帯は、1、2、3、4、5、7、8、11、12、13、17、18、19、20、21、26、28、29、30、38、39、40、41、66となっています。

  • SIMスロットを開けたところ。nano SIM対応です

PCが4G LTE通信に対応していると、本当に便利。スマホのテザリングを設定する必要がなく、モバイルルーターも不要なので荷物を減らせます。社内のデバイスを管理するシステム管理者にとっても、社員が社外に持ち出すデバイスの数を減らせると管理工数の削減になるでしょう。盗難・紛失の防止にもデバイス数は少ないほうが有利だし、Aero G7は万が一のときも遠隔からデータの消去やロックが可能です。

  • ネットワークの状態を参照すると、4G LTEでインターネットに接続していることがわかります

なお、セキュリティに関しては、HP独自のセキュリティチップ「HP Endpoint Security Controller」を搭載。機能面では、何らかのトラブル時にBIOSを正常に回復、ウイルス対策ソフトやOSのセキュリティ機能をオフにさせない設定、OSが起動しなくなった場合に自動的にリカバリー、といった機能を備えています。